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エクスプローラライクの扱いやすいFTPクライアント
BrowseFTP Version 1.21
for Windows インターネット&通信 NEW シェアウェア 2,000円

BrowseFTP サーバとローカルと、双方がツリー表示される エクスプローラライクな操作性を持ったFTPクライアントソフト。画面は大きく三分割され、いちばん上にサーバ側のディスク内容、中段はローカル側のディスク内容、最下段はFTPコマンドのログ表示になっている。もちろん設定により、サーバ側やローカル側を全面に表示することも可能だ。

サーバ側、ローカル側ともに、ディレクトリはツリー表示され、ファイル転送はドラッグ&ドロップで行える。送受信は別スレッドとなっており、ファイル転送中でもユーザインタフェースの操作が可能だ。接続はプロキシにも対応している。ディレクトリの情報はキャッシュに蓄えられているため、ディレクトリ変更も高速だ。

Webブラウザライクなブックマーク機能 また、FTPサーバのブックマーク機能を備えており、Webブラウザに似たインタフェースでよく使うFTPサーバを登録していくことができる。

reviewer's EYE 意外なことかもしれないが、「FTPクライアントソフト」にはなかなか「これで決まり」という定番ソフトが存在しない。この種のFTPソフトは大きく分けると、FTPコマンドを直接打ち込むコマンドライン方式を別とすれば、(1)サーバ側とローカル側を明確に分離表示する方式と、(2)Windowsのエクスプローラと同じ画面にして違和感なく使えるようにする方式とになるようだ。あえていうなら後者の方が初心者向けといえるだろうか。

では、BrowseFTPはどちらになるかというと、ちょうど両者の中間的なイメージに近い気がする。

ローカルとリモートは明確に分離されているが、個々の表示はエクスプローラのそれにかなり近い。そのためディレクトリのブラウジングなどの操作はわかりやすいし、ファイル転送はドラッグ&ドロップで楽々だ。

FTPソフトは機能が単純なだけに、使い勝手の勘所はユーザインタフェースに集中しがち。BrowseFTPは、ユーザインタフェースが他とは一線を画す上、初めてでも使いやすいという点で、多くのユーザの共感を得られることだろう。
(天野 司)

ソフト作者からひとこと
このソフトは、「Windowsユーザにとってわかりやすい汎用FTPクライアント」というコンセプトで作成しました。そのためブラウザやエクスプローラなどWindows標準のインタフェースを参考にしました。

開発時に具体的に実現したいと思った機能としては、
  • ディレクトリのツリー表示
  • ダウンロードレジューム機能
  • ブラウザライクなブックマークメニュー
  • エクスプローラへのドラッグ&ドロップ操作
  • ディレクトリ一括処理(アップロード、ダウンロード、削除)
  • 通信処理時もディレクトリ一覧(キャッシュ)を見られる
というものが挙げられます。

特にドラッグ&ドロップ処理ではエクスプローラへのドロップを可能にした点と、Windows NT 4.0に対応させたところは苦労しました。またFTPサイト情報とブックマークメニューを動的にリンクさせたところも大変でした。

このソフトの一番の特徴は、コマンドキューを内部で持つことによって、現在の処理が終わるのを待つことなく、処理を次々と予約登録することができることです(アップロードの最中に次にダウンロードするファイルを選び予約するということが可能です)。

使い方はユーザ次第ですが、
  • ローカルハードディスクで作成したホームページのディレクトリ階層そのままを一括転送してホームページを更新する
  • ツリー表示を生かして、「Vector」のような膨大なデータが存在するFTPサイトから、自分がどのディレクトリにいるのか迷うことなくファイルをダウンロードする
といった利用ができます。

バージョンアップについては、今後も皆さんからの声を反映するかたちで定期的に行っていきたいと考えていますので、よきアイデア、アドバイスをいただけると幸いです。
(日本システム開発株式会社)

※ この記事は、98年9月10日に公開されました。


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「BrowseFTP」の最新版および関連ソフトです(ソフトのバージョンは、記事中で紹介したものと異なる場合があります)。なお、ソフトをダウンロードするには、右側の[Download]ボタン(または[http]ボタン)をクリックしてください。下線付きのソフト名をクリックすると、ソフトに関する詳細な解説が参照できます。

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