週刊ソフトニュース 98.06.25号

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トリゾウ

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マップエディタも付いたパズルゲーム
トリゾウ Version 1.10J

キーボードを操作してキャラクタを動かし、必要な数だけフルーツを集めていくというパズル。フルーツを指定された数だけ集めると、その面を抜けるためのドアが開き、そこを通り抜けると面クリアとなる。

キャラクタは上下左右に動かせるが、上への移動はハシゴがある場所だけに限られ、ジャンプなどはできない。一方、下へ行く場合はハシゴのほかに落下という手段がある。また、壁のようになっているところはふつうの移動と同じ要領で掘り進むことができるが、岩にぶつかった場合は先へ進めなくなる。

フルーツを取るにはその場所を通過すればいいが、指定された種類以外のフルーツを取るには、まず同じフルーツが描かれているプレートを取っておかなければならない。場所によっては上にあったフルーツや岩が落ちてきて前後を塞がれ、動けなくなるということもある。指定の数だけフルーツを取っても、出口を抜けられなければ面クリアとならないので気をつけよう。

面のデータは別ファイルになっていて、アーカイブファイルにはそれぞれ10面を持つマップファイルがふたつ含まれるほか、オリジナルの面を作成するためのエディタが付属している。ファイル名は「トリゾウエディタ68K」となっているが、PowerMacでも動作する。

いったん落下するとハシゴを使わなければ上へいけないので、なにもないところへ踏み出したり、下が空っぽのところを掘り下げすぎたりしないようにキー操作には気をつける必要がある。その点を除けば、アクション性のまったくない純粋なパズルだ。

しかも、失敗したと思ったらすぐにその面をやり直すことができるし、たとえクリアできなくても次へ進むことはできるので、パズルが苦手な人でも楽しめる。

その一方で、付属のマップはちょっとあっさりしすぎの感もある。ある面を苦労してクリアして次の面はどんなに難しくなるかと期待していると、意外に簡単な面が続いたりするので、パズル好きにしてみるとゲームの達成感という点では多少もの足りなく感じる人もいるかもしれない。

そういう点を考えると、エディタを付けたのは大正解だろう。難易度の高いマップを作って他のプレイヤーに挑戦するというのは、コアなパズルマニアにとっては付属のマップをクリアするよりもはるかに大きな満足感を与えてくれるはずだ。

(福住護)

作者のホームページはこちら。

ソフト作者からひとこと

ソフトを開発しようと思った動機、背景 ：えー、ゲームなので、それほど深い動機があるわけではありませんが、最近のゲームは非常に複雑で、絵なんかもすごく凝っていて、それはそれでとてもおもしろいのですが、遊ぶのにも時間がかかったり、ルールも複雑になったりしてしまっています。昔は、もっと単純な(そして手軽な)ゲームがたくさんあったので、そんなころのゲームを思い出せるようなゲームを作りたかったのです。

開発中に苦労した点 ：絵を描くのが苦手なので、ドット絵を描くのに苦労しました。あとはBGMを長くすると、ファイルサイズが大きくなってしまうことや、いろいろアニメーションさせたら、処理が重くなってしまった点などです。

ユーザにお勧めする使い方 ：仕事に疲れたときなどに、頭を休めるつもりで、遊んでもらいたいです。あと、付属の「トリゾウエディタ」を使って、自分でオリジナルの面を作ってみるのもお勧めです。よい面ができたら、送ってくださると、とてもうれしいです。

今後のバージョンアップ予定 ：今後、「トリゾウ」自体も、少しずつバージョンアップさせていくつもりですが、それ以外にも、ぼちぼち新しいゲームを発表していくつもりです。

(水野貴明)

「トリゾウ」の最新版および関連ソフトです(ソフトのバージョンは、記事中で紹介したものと異なる場合があります)。なお、ソフトをダウンロードするには、右側の[Download]ボタン(または[httpD]ボタン)をクリックしてください。下線付きのソフト名をクリックすると、ソフトに関する詳細な解説が参照できます。

トリゾウ 1.25J　果物を取って出口へ向かうパズルゲーム　(364K)