波形を見ながらの再生や切り貼り編集ができるのはもちろんだが、タイマ録音やファイル名の自動生成、スクリプト処理といった細かい機能も充実している。また、ビジュアル化によって音の特徴を視覚的にも確認できたり、エフェクターのダイアログ上でプレビュー（というか試聴）ができたりする点は、音響に対する理解を深めるのにも役立ちそうだ。

エフェクターは実に多岐にわたり、はじめての人はちょっと戸惑うかもしれないが、それでもプリセット設定に相当する「ライブラリー」が充実していたり、具体的な効果をイメージしやすい名前が多く使われていたりするので、比較的気軽に試せるのではないかと思う。

個人的に楽しそうだと思ったのが、「ツール」メニューに用意された“WaveGenerator”。コマンドライン画面を起動し、さまざまな波形のファイルを作り出してくれるが、ここで作成したファイルをさらにエフェクターで加工することで、いろいろな音を作り出せそうだ。

パソコンの動作音やゲームの効果音、さらには自作CGアニメーションや舞台演出用など、アイデアとテクニック次第でさまざまな用途に活躍してくれるだろう。