衝撃波を発生させ、ブロックを薙ぎ払ったり、ボールを超加速させたりしよう

「Radical Breakout」は、衝撃波を使ってボールを勢いよく跳ね飛ばしたり、ブロックを吹き飛ばしたりする、斬新な感覚のブロック崩しゲーム。全部で15あるステージを可能な限り早くクリアし、最上級ランクを目指そう。ランクはDからA、S、さらにはXまでの6段階が用意されている。最終面にはボスも登場する。

ボールを跳ね返すのに用いるのはバーではなく、透明な板のような形状をした台。台は画面下部に表示された点線より下であれば、上下左右に自由に動かすことができる。ボールと台の反発力はあまり強くなく、普通に拾っただけではボールはほんの少ししか跳ね返らない。台を上下に勢いよく動かすことで、ボールを高く打ち返すことができる。

ゲームの大きな特徴になっているのが「BLAST（衝撃波）」の存在。ゲージにたまったエネルギーを利用し、台から衝撃波を発生させることで、ボールを勢いよく跳ね飛ばしたり、ブロックそのものを崩して落としたりすることができる。ボールやブロックは（一部の絶対に壊れないブロックを除き）画面最下部のラインに触れると消滅する。ボールと衝撃波を上手に利用して、フィールド上の（壊すことが可能な）ブロックをすべて消滅させるとステージクリアとなる。

マウスカーソルの位置を常に把握しながら、慎重にすばやく操作する緊張感が楽しい

操作はマウスとキーボードを併用して行う。プレイそのものはマウス単独でも行うことが可能だ。台の移動はマウスで行う。マウスカーソルを移動させることで、稼動範囲内で台を自由に動かすことができる。台の移動速度はやや遅めだ。

「Radical Breakout」では、プレイ中でもマウスカーソルがゲーム画面の外に普通に出てしまう。その間はマウスを動かしても、台は動かない。ゲームに夢中になってマウスカーソルの行方を疎かにしていると、いきなり台が動かなくなり、慌てるハメになってしまう。マウスカーソルが画面外に出た状態でクリックすると、ポーズとなってしまう点にも要注意。ゲームを再開するには、画面内をクリックするだけでよいが、再開までに約1.5秒のカウントダウンが行われる。テンポよくゲームを楽しむには、マウスカーソルを画面の外に出さないように注意しなくてはならず、このことがある種の緊張感を生んでいる。

現在のステージを最初からやり直すには、【R】キーを押せばよい。万が一ボールやブロックがトンネル効果で何かにめり込んでしまい、どうしても落ちなくなった場合に使用するとよい。

そのほか、タイトル画面で【P】を押すことでプラクティスモードとなり、ステージ別に練習することができる。タイトル画面そのものでも台を操作して、ゲームを楽しめる。

ボールを極力落とさずにステージをクリアし、ボーナスの獲得を目指そう

衝撃波の発動は、マウスボタンのクリック（左右どちらでも可）または【Enter】で行う。発動するには、画面左上に表示されるゲージにエネルギーがたまっている必要がある。ゲージは時間の経過とともに自動的にたまってゆく。

衝撃波は台の中心から発生し、到達範囲内にあるボールと、動かすことのできるブロックすべてを吹き飛ばす。逆に、衝撃波を使ってボールを減速させることも可能。衝撃波の届く範囲とその威力は、ゲージにたまっているエネルギーが多ければ多いほど広く、強い。

用意されたステージは全部で15面。ブロックには、内側が透明でボールを当てて壊すことのできるものと、内側に色がついていて、ボールでは壊すことのできないものの2種類がある。それぞれのブロックはさらに、衝撃波やボールの衝突で動いて落下するものと決して動かないもの、落ちずに上空に浮かぶものなどがある。それぞれのブロックの性質を理解した上でうまく攻略し、最短時間で破壊するのがゲームの肝。最終15面にはボスキャラも登場する。

それだけではない。「Radical Breakout」には、さらにユニークな「トンネル効果」というシステムが採用されている。衝撃波を使ってボールを超加速させることで、本来ならばボールが通過できないはずのブロックの壁を高確率で突き抜けることができるというもので、迂回させるのが面倒な邪魔な壁を一気に突き抜けさせることができる。うまく決まると、非常に気持ちがよい。

一般的なブロック崩しとは異なり、ボールをぶつけてブロックを1個ずつ消していくのではなく、さまざまな方法で大量に、一気に消滅させることができるのが魅力となっている。たとえブロックを一気に消滅させることのできないステージでも、衝撃波でボールを勢いよく跳ね飛ばしたり、ブロックをかき混ぜたりすることができる。動きがおもしろく、短時間で遊ぶことができ、ストレスの解消にもなる爽快なゲームだ。

開発中に苦労した点
新感覚だったので、とにかく操作性やバランスの調整に苦労しました。ステージを作ってテストプレイをしては、理不尽な仕様（自分が作ったものですが、笑）に悩まされ、試行錯誤しました。公開直前まで台をキーボードで移動させて、慣性をつけていたりしました。台の回転が止まらなかったり、ブロックに台をぶつけてたたき落としたりする、いまでは予測もできない混沌としたゲームでした。

ユーザにお勧めする使い方
ぜひ何度も遊んで、上のランクを目指してみてください。