「O＆O DiskImage 4 Professional Edition」は、ハードディスクに万が一の事故があった場合にも、バックアップイメージからすばやく復元できるようにするソフト。Windowsを操作しながら、システムを含むコンピュータ全体のバックアップを取れるほか、Windowsが起動しなくなった場合でも、ブータブルCDを使ってシステムを復元することができる。定期的にバックアップを取る（スケジュール）機能なども搭載する。

メイン画面は、大きめのアイコンが配置された、シンプルでわかりやすいデザイン。「イメージング」「増分イメージ」「復元」「クローン」などの機能別アイコンが並ぶ。イメージング（イメージファイルの作成）は、選択したドライブ/パーティションに対し、

• 使用済みセクタのみのイメージを作成する「使用済みセクタ」（既定）
• 未使用領域や消去した領域を含む完全イメージを作成する「フォレンジック」
• 暗号化ファイルや隠されたファイルのイメージも作成できる「ダイレクト・フォレンジック」

イメージファイルの圧縮形式は「LZNT1」のほか、高圧縮の「BZIP2」も選択・指定できる。イメージを分割保存したり、CD/DVD/Blu-ray Disc/HD-DVDで保存したりすることも可能。権限のないアクセスからデータを守るため、イメージを暗号化する機能も用意されている。さらに、スケジューリング機能もあり、「指定日時に一回だけ」「毎週指定した曜日・時刻」にイメージングを自動実行させることが可能だ。

何らかの事故により、元ドライブのデータが壊れたときには、イメージファイルから復元できる。復元の際には、

• イメージに含まれないセクタを「0」で上書きする
• 復元作業をデータストレージボリューム上で直接行う

起動するとまず、どの作業を行うのかを選ぶメニュー画面が表示され、そこから個別の機能選択画面に移る。システムのバックアップもWindowsを操作しながら行うことができ、またスケジュール機能もあるので、バックアップ作業を意識せずに、いざという場合に備えることが可能だ。

システムをバックアップするソフトは、どうしてもその面に目が行ってしまうのだが、もちろんシステム以外のデータのバックアップにも威力を発揮する。高圧縮をかけるので、バックアップに使うディスク容量も少なくてすみ、イメージをドライブとしてマウントすることで、イメージ内のファイルを別ドライブにコピーしたりなどの操作もできる。ほとんどの機能を試用できるので、ぜひ試してみてほしい。

開発中に苦労した点
多機能でありながら、使用法が簡単で、価格も市場に合ったプログラムを開発することは、私たちにとって常に大きな挑戦ではありますが、「DiskImage 4 Professional」において、そのすべてを実現できました。

ユーザにお勧めする使い方
イメージの作成は、バックアップを作成するより時間がかかると思われている方もいるでしょう。最初のイメージングにはある程度の時間が必要となりますが、差分または増分イメージングはより早く完了します。また、デフラグしたハードドライブをイメージングすることが最も効率的であることも覚えておいてください。

今後のバージョンアップ予定
ユーザのニーズに応えるために、今後も高度な機能を追加し続けていくとともに、ワンクリックでのように、さらに簡単にイメージング工程を実行できるよう、改良してゆきたいと思っています。