「TaskBoard」は、ボードに付箋状のタスクを置いてゆく感覚で使えるタスク管理ソフト。ボードは横軸に期日が、縦軸には重要度が取られ、タスクの状態はアイコンで表示される。重要度でタスクを整列させたり、期限日時にアラームで通知させたりといったことも可能。スケジュールを壁紙にすることもできる。

メイン画面は、横（期限別）に4分割されたデザイン。左からそれぞれ「期限切」「今日期限」「明日期限」「近日期限」のタスクが表示される。「近日期限」の初期値は1週間後だが、ユーザが変更することも可能。新規タスクは設定した期限によって、4エリアのいずれかに配置される。タスクに設定できるのは、タスク名、重要度、期日、所要時間、タスクの状態、進捗率、資料ファイル（URLも可）の各項目。2種類のグループ分類やメモの入力も可能だ。

タスクの状態は、「ToDo（未着手）」「Doing（進行中）」「Done（完了）」のほか、「Waiting（待機中）」「Pending（保留）」「Cancel（取消）」を設定することが可能。タスクの進捗率の分だけ、背景色を変えることもできる。さらに、所要時間と期日が設定されている場合は、残りの所要時間によってタスク表示の高さも変化する。これらの機能により、「タスクの状態」「進捗率」「大まかな作業量」を視覚的に捉えられるようになっている。

タスクは、画面上のコンテキスト（右クリック）メニューから新規作成を実行すると、その位置に配置される。タスクを重要度で整列させたり、右寄せ/左寄せを行ったり、ドラッグ＆ドロップで配置場所を変更したりすることも可能。表示するタスクを重要度やグループ分けで指定したり、重要度やグループ分けで背景色を変えたりすることもできる。

リスト形式でタスクを一覧表示させることも可能。一覧表示では、重要度やグループ分けによる並べ替え、抽出、タスク名による検索を行える。

とはいえ、そうした原則にガチガチに縛られていない融通性を持っているのが、このソフトのよいところ。タスクは自由に移動させることが可能で、一時的に優先順位を入れ替えることもできる。一度動かしても、整列機能で本来の優先順表示に戻すのも簡単。2種類のグループ分けができたり、重要度によって表示色を変更できたりといった機能も、フレキシブルな使い方を可能にしている。

ソフトの持っている機能をフルに使おうとすると、設定すべき項目が結構あり、慣れるまでは大変かもしれないが、同時に比較的アバウトに使うこともできる。手軽なToDo管理ソフトを探している人には、ぜひ試してみてほしい。

なお、筆者の試した範囲では、資料のファイルパスに2バイト文字が入っていたり、URLがテキストボックスに入りきらなかったりした場合は、各タスクのコンテキスト（右クリック）メニューから資料アイテムを開くことはできなかった。

開発中に苦労した点
座標計算に苦労しました。

ユーザにお勧めする使い方
シンプルな機能のわりに設定可能項目が多いので、ヘルプはひと通り読んでください。また、自分が重要だと思う分類は、目立つ色を設定しておくと優先順位を判断しやすくなります。どのタスクから手をつけるか迷ったら、整列させて左上から処理していきましょう。このとき、終了したタスクや後回しにするタスクは、下方向にドラッグして並び順を変えていくと楽だと思います。

今後のバージョンアップ予定
いまのところありません。