WALKMAN(ウォークマン)で使われるATRAC(AA3)の転送や、iPodからの曲データの抽出も可能な高機能サウンド編集ソフト。「Sound it! 5.0 for Windows」は、
- アナログ入力からの音声・音楽の録音
- 既存の音声ファイルに対する加工
- 音にさまざまな表情を付け加えられるエフェクト
- 音声データの圧縮・伸張・形式変更
など、多彩な機能を備えたサウンド編集ソフト。PCM/MP3/WMAといった一般的な形式はもちろん、携帯電話などで使われる3GPP/3GPP2や、iPodで使用されるAACなどの形式にも対応する。新バージョン「5.0」では、ソニーのWALKMANで使われるATRAC(AA3)への対応が強化され、「Sound it! 5.0 for Windows」で作成されたATRACファイルを、WALKMAN用音楽管理ソフト「SonicStage」にドラッグ&ドロップするだけで、WALKMANに転送できるようになった。さらに、携帯機器への対応では、音楽機器だけでなく、ボイスレコーダにも対応。ボイスレコーダで使われる音声圧縮形式であるG.726/G.721/IMAの処理にも対応した。iPodに格納されたオーディオデータをパソコンに取り込むこともできるようになった。iTunesがインストールされている環境では、オーディオデータを「Sound it! 5.0 for Windows」からiTunesに転送・登録することも可能。iTunesがインストールされていない環境でも、iPodからオーディオデータを抽出することはできる。
音楽CDのリッピングでは、CDDBアクセス機能により、(ユーザが入力することなしに)アルバム情報や楽曲情報、アーチスト情報を付加した形でディスクに保存することが可能。WAV/AIFF/MP3といった形式のほか、iPod向けのAACや、新たに対応したATRACでの保存にも対応する。
加工機能も強化された。エフェクトでは、
- 定位する位置と周波数帯域を指定してレベルを下げる「センター・キャンセラー」
- 指定周波数以下の低周波を取り除く「ハイパス・フィルタ」
- 指定周波数以下の高周波を取り除く「ローパス・フィルタ」
が追加された。さらに、録音・加工を行った楽曲ファイルから音楽CDを作成する際、オートレベライザによる音量調整やグラフィックイコライザによるサウンド調整、クロスフェードなどのエフェクトを適用することも可能。CD作成時だけでなく、ファイル保存時にもエフェクトを適用することができ、「Sound it! 5.0 for Windows」以外のCDライティングソフトでCDを作成する場合にも使用できる。指定したフォルダ内のすべてのファイルに対して同一の加工を加える「バッチ処理」機能も新たに加わった。心臓部にあたる音声加工エンジンの処理精度も向上した。従来バージョンに比べると、加工にともなう「歪み」が大幅に低減され、高音質化を実現している。
「Sound it! 5.0 for Windows」には通常版のほか、アナログ録音を重視する人向けに、アナログ録音時のノイズを効果的に除去するSonnox社製の高品位ノイズリダクションエフェクトを搭載した「Sound it! 5.0 Noise Reduction Pack for Windows」も用意されている。