使われなくなったWindowsのレジストリデータを削除し、パソコンの高速化を図るためのユーティリティ。「RegCleaner Professional」は、Windowsの基本設定やアプリケーションの設定が記録されるレジストリをスキャンし、使われていないエントリを検索・削除できるソフト。不要なレジストリエントリを削除することで、パソコンの動作の安定化・高速化を図る。新バージョン「3.8」になり、スキャンエンジンが改善されたほか、システムをカスタマイズできる「システムの調整」機能も強化された。
「RegCleaner」シリーズの上位版「RegCleaner Professional」では、通常版「RegCleaner」に対して、
- (1)レジストリ最適化機能の搭載
- (2)レジストリスキャン(検索)エンジンの強化
- (3)完全スキャンモードの搭載
- (4)2種類の操作モードを装備
といった点が強化されている。(1)レジストリ最適化機能の搭載──単に不要なレジストリを削除するだけの通常版に対し、「Professional」版では、データの削除によって生じる空き領域を除去し、レジストリデータベースの「断片化」を解消する。レジストリデータベースはハードディスクと同様、追加や削除を繰り返すと断片化が発生し、アクセスが低下する。「Professional」版ではこの状態を解消し、レジストリ全体のサイズも縮小する。アクセスが高速化されるばかりか、ハードディスクの空き領域も増加する。
(2)レジストリスキャン(検索)エンジンの強化──「Professional」版では、不要なレジストリを検索するエンジンが強化された。通常版と比較すると最大時で9倍にも上る不要エントリを検出できる。
(3)完全スキャンモードの搭載──一部検索できない領域のある通常版に対し、「Professional」版ではレジストリ全体を検索対象にできる「完全スキャン」モードが搭載されている。通常版では削除できないレジストリも削除対象にできる。
(4)2種類の操作モードを装備──操作モードは「ビギナーモード」「エキスパートモード」の2種類から選べる。ビギナーモードでは、エキスパートモードに対して「安全に削除可能」なレジストリしか表示されないようになっているほか、トラブルが発生する可能性のある一部レジストリはスキャン対象としない。
レジストリの最適化は、(a)不要レジストリの検索、(b)削除するレジストリの指定、(c)指定されたレジストリの削除、という手順で行う。レジストリスキャンのモードには「高速スキャン」「完全スキャン」「究極スキャン(上級モード)」のほか、スキャンする場所をユーザが個別に指定できる「カスタム設定」が用意されている。究極スキャンは、完全スキャンの結果、「安全でない可能性がある」「不明」と判断されたレジストリさえも削除できる上級者向けのモードだ。
スキャンが終了すると、現在のレジストリ設定の中から不要である可能性の高いレジストリエントリの一覧が表示される。レジストリには「削除しても安全」「安全でない可能性がある」「削除できるかどうか不明」を示すアイコンが表示され、削除したいレジストリにチェックを入れて「削除」を実行すると、指定されたレジストリが削除され、レジストリファイルが最適化される仕組み。
削除したレジストリ(とその内容)は自動的に「RegCleaner Professional」がバックアップする。必要なレジストリキーを誤って削除してしまった場合でも、すぐに情報を復元することが可能だ。
不要なレジストリの削除のほか、レジストリの調整を行う「システムの調整」 機能もある。調整できる項目は計12種類に上り、カテゴリごとに調整できる。主要アプリケーションのファイル使用履歴やブラウザのURL入力履歴などを消去する「トラッククリーナ」機能も備える。