列の幅、行の高さを記憶して、次回編集時に再現してくれる、タブ切り替え型のCSVエディタ。「Kuto Csv Editor」は、CSVファイルの編集・閲覧を快適に行えるよう工夫されたソフト。タブのクリックでシートを切り替えながら、複数のCSVファイルを同時に開いて、編集することができる。CSVファイルのほか、タブ区切りテキストファイルを編集することも可能。Unicodeにも対応する。
CSV(Comma Separated Values)は、データを2次元の表形式(横方向に列、縦方向に行)で示す、表計算ソフトやデータベースソフトのデータ交換用フォーマット。列はフィールド(項目)、行はレコード(フィールドのまとまり)と呼ばれ、フィールド間はカンマ(,)で区切られて、改行で1レコードが表される。Excelなどの表計算ソフトで編集できるが、「Kuto Csv Editor」では、
- 列の幅、行の高さなどの情報が記憶される
- 「=」「@」「-」などの接頭辞を入力してもよい
- タブ切り替えにより、複数ファイルを同時に開いて編集できる
といった機能が実現され、より快適にCSVファイルを編集できるようになっている。最も大きな特徴は「列の幅、行の高さなどの情報が記憶される」こと。表計算ソフトでCSV形式で保存すると、列の幅などの情報はそのつど破棄されるが、「Kuto Csv Editor」では、列の幅を広げたり、行の高さを変更したりして保存すると、次回編集時には変更が再現された状態で開かれる。
「=」などではじまるデータを、文字列として認識してくれることも特徴のひとつ。表計算ソフトでは、計算式や関数の入力として認識される「=」などの接頭辞は、「'」(アポストロフィ)などを利用して入力するが、「Kuto Csv Editor」では何も気にせず、データを入力し、編集することが可能だ。
編集操作は表計算ソフトそのもの。列や行のボーダーをドラッグして列の幅などを変更したり、セルをダブルクリックしてセル内の編集をしたり、列名をクリックして列を選択したりといったことが可能。コンテキスト(右クリック)メニューには「ウィンドウ枠の固定」や検索・置換などの項目も用意されている。
Unicodeにも対応する。ファイルのエンコードはShift JIS/EUC/JIS/Unicode LE/Unicode BE/UTF-8から選択することが可能。フィールド間の区切り文字は、カンマ/タブのいずれからを選択できる。