ウィンドウ枠やメニュー、タイトルバーなど、Windowsの外観を細かくカスタマイズして楽しめる“スキン”アプリケーション。「WindowBlinds」は、固定的なデザインとなっているWindowsのウィンドウ枠、スタートメニュー、ツールバーなどの各部に独自のスキンを適用し、さまざまなデスクトップイメージを実現できるデザインカスタマイズソフト。通常は色合い程度しか変更できないデザインを、オリジナリティに富んだものに変更することが可能。新バージョン「6」では、Windows Vistaに対応した。
デザインを変更できるのは、ウィンドウ枠やウィンドウの最大化/最小化ボタン、「ファイルを開く」などのダイアログ画面をはじめとした、Windows標準のAPIによって表示されるパーツ類。エクスプローラやInternet Explorerなどの(Windows標準)アプリケーションの画面デザインも変更できる。スタートメニュー、タスクバー、フォルダウィンドウのツールバー、IEのツールバーなどもカスタマイズすることが可能で、まるでWindowsが別のOSになったかのような印象になる。
(Windows標準以外の)他のアプリケーションでも、メニューやツールバーなど、Windows標準のAPIを使って表示されている部分はデザインを変えられる。独自デザインのボタンなど、アプリケーションが自前で画像を用意しているパーツは変化しないが、ボタンやウィンドウ枠などは変化し、アプリケーション全体の印象が変わってくる。従来バージョン同様、ファイルをコピー/削除する際やインターネットからファイルをダウンロードする際に表示されるアニメーションもカスタマイズすることが可能だ。
アルファブレンディングスキンにも対応する。スキンが適用される各パーツに対し、それぞれ個別に半透明化およびバックグラウンド画像のぼかしを設定することが可能。Windows VistaでいうAero Glass風の半透明表現となる。Windows Vistaはもちろん、Windows XPでも使用できるため、Windows XPでありながらWindows Vista風の半透明画面を実現することが可能だ。
壁紙管理機能も搭載する。「WindowBlinds」のスキンには、いずれもデザインにマッチした独自の壁紙が付属するが、これらの壁紙以外に、ユーザの好みに応じて任意の画像を直接壁紙として設定できる。従来はスキン選択後にもう一度「壁紙の選択」を行わなければならなかったが、新バージョンでは簡略化された。
スキンは基本デザインで設定できるほか、カラーやフォント、透明度/ぼかし、ツールバーアイコンなどを個別に設定することも可能。基本デザインの場合も「ウィンドウ枠のみ」「メニューのみ」など、部分的に指定することもできる。
利用できるパーツは、壁紙が約2,500種類、スキンが600種以上、300種類以上のガジェット、80種類以上のアイコン、約700種類のドックなど。デスクトップポータルサイト「DeSTA」から気に入ったデータを無料でダウンロードできるようになっている。ユーザがスキンを自作することも可能だ。
※本レビュー記事は、β版をもとにまとめられています。製品発売時と機能などが異なる可能性もあります。