「かんたんコミックビューア」は、マンガ雑誌やコミック、小説などのスキャン画像の閲覧に特化した画像ビューア。「マンガや小説などをパソコンで手軽に読みたい」と思っている人に最適。アーカイブ内の画像ファイルを展開（解凍）することなく閲覧したり、画像を回転させたりもできる。対応する画像形式はJPEG/BMP/PNG/TIFF/GIF。別途、プラグインやランタイムなどを用意する必要はなく、「かんたんコミックビューア」をインストールするだけで閲覧できるようになる。

操作は簡単。メイン画面左上のフォルダアイコンをクリックし、閲覧したい画像ファイルの存在するフォルダまたはアーカイブファイルを指定する。あとは、表示された画像を閲覧しながら、必要に応じてページを切り替えてゆけばよい。アーカイブファイルはZIP/RAR/LZH形式に対応する（別途、対応するDLLが必要）。

ページの表示は、1ページ表示と2ページ表示（見開き表示）のいずれにも対応する。元画像が見開きであっても、1ページで表示させることができる。見開き表示では、元画像が1ページ単位であれば、「逆順表示」させることも可能だ。

ページの切り替えは、カーソルキーや画像上のマウスクリック、メニューボタンから簡単に行える。見開き表示の場合、基本は見開き（2ページ）単位での切り替えとなるが、元画像が1ページ単位の場合は、【Shift】キー（初期設定）を併用することで、半分（1ページ）ずつ切り替えることもできる。

そのほかにも、

• 現在閲覧しているページを記憶しておき、あとで簡単に呼び出せる「しおり（ブックマーク）」機能
• 画像回転表示機能（90度/180度/270度）
• スライドショウ機能

元画像が1ページ分か2ページ分かにかかわらず、表示形式を自由に変更できたり、メイン画面のサイズに合わせて自動的に画像の表示サイズを最適なものに調整してくれたりと、画像表示の自動調整機能は特に優れている。これにより、ソフトを導入した直後から当たり前のように最適な状態で画像を閲覧できるのがうれしい。面倒な設定を行うことなく使えるので、パソコン初心者にとっては特にお勧めしたいポイントだ。

スライドショウ機能もユニークな方式を採用していて使いやすい。メイン画面右上の「▼」ボタンを使って画面右端にスライドショウ用のバーを表示させ、この上にマウスポインタを置くことで随時、スライドショウの切り替え秒数を変更できるようになっている。「重要なページには時間をかけ、そうでないページは流して」といった変更をリアルタイムで行うことが可能だ。

開発中に苦労した点
「シンプル・イズ・ベスト」を心がけて開発をしました。必要な機能を省くのではなく、少ないボタンに機能を集約し、かつわかりやすい配置になるように、インタフェースの決定に最も時間をかけました。

ユーザにお勧めする使い方
ノートパソコンで、見開き表示をOFFにして、さらに画像を90度もしくは270度に回転して表示させると、寝そべりながら見るのにピッタリです。もちろん、普通に座ってみる場合でも、簡単操作で快適に閲覧できると思います。

今後のバージョンアップ予定
アーカイブ（書庫）ファイルを開く際に、解凍と画像の読み込みを非同期にして、いまよりすばやく閲覧を開始できるようにしたいと思っています。