軽快に動作するタブ型PDFビューア。PDFファイルをMicrosoft Office文書に変換できる。「クセロReader ZERO」は、高速な起動や表示が特徴のPDFファイル閲覧ソフト。2.0にバージョンアップし、PDFからMicrosoft Office文書への変換機能が搭載されたほか、セキュリティ設定機能なども追加された。
PDFファイルの閲覧では、しおり(しおりが設定されたファイル)やサムネイルを表示させることが可能。目的のページにすばやくアクセスできる。表示倍率は100%をはじめ、「幅に合わせる」「全体表示」を選択することが可能。さらに、10%〜1600%までの11段階のズームも利用できる。選択部分だけを全体表示する「部分拡大」機能や、左右に90度回転させて表示する機能もある。
文書内検索では、キーワードに合致した部分がリストに一覧表示され、リストから選択することで、目的の位置にジャンプできる仕組み。OCR機能を備え、画像のみで構成されたPDFファイルにOCR処理を施して、文書内検索を行うことも可能だ。検索ボックスをYahoo!検索に切り替えることで、ブラウザを利用した検索も行える。
開いているPDFファイルをWord/Excel/PowerPointのMicrosoft Office文書に変換する機能も、今回のバージョンアップで追加された。変換は、PDFファイルを画像化し、OCR処理した上でMicrosoft Office文書に出力するという手順で行われる。PDFファイル全体だけでなく、指定ページ(範囲)のみを変換することも可能だ。
そのほか、
- 画像ファイル(BMP/JPEG/JPEG 2000/TIFF/PNG)を「クセロReader ZERO」のメイン画面にドラッグ&ドロップするだけでPDFファイル化する
- あらかじめパスワードを設定しておくことで、パスワード保護されたPDFファイルのセキュリティ設定を自動で解除し、閲覧できるようにする
ことも可能。さらに評価用として「セキュリティの設定/解除」「ページの並べ替え/回転/削除」「しおりの作成/編集」「テキスト/図形/コンボボックスやラジオボタンなど各種フォームの挿入」などの機能が用意されている(ただし、評価用機能では編集後の保存ができない)。起動と同時に最初のタブに広告が表示され、180日ごとに再インストールする必要がある。この条件を前提に、無料で利用できるようになっている。