修復や最適化、パーティション管理、クローンイメージの作成など、ディスクの保守・管理に必要なツールが一本にまとめられた多機能ディスクユーティリティ。「Drive Genius 2」は、親しみやすいインタフェースで誰にでも簡単に使える総合ディスクユーティリティ。ディスクの診断や状態の変更からトラブル時の対策まで、幅広い用途に一本で対応できるのが特徴。
起動後に表示されるのは、各ツール(機能)のアイコンがDock風に並ぶ「ツールアリーナ」。ユーザがアイコンを選ぶことで、機能ごとの設定画面に切り替わるようになっている。各ツールの設定画面の構成は基本的に共通で、左側に操作対象のドライブ/ボリュームを選択するパネルが、右側には機能の指定やオプション設定を行えるパネルが配置される。利用できるツールは大きく三つに分けられる。
- ディスクのメンテナンスと管理:修復、デフラグ、複製、セクタ編集、シュレッダー
- ディスクの情報、診断とテスト:動作確認、ベンチマーク、スキャン、情報
- デバイスの管理:初期化、パーティション
「修復」は、システムクラッシュの原因となるディスクの不具合を検出・修復するためのツール。ディスクに問題がないかどうかをチェックする「検証」、問題の有無をチェックし、問題がある場合は修復を試みる「修復」、ファイル情報が保持されたドライブテーブルを再構築する「再構築」から機能を選択できる。「複製」は、ディスクの情報をブロック単位で完全コピーし、同じドライブ/ボリュームのクローンを作成できるツール。「シュレッダー」では、ドライブ/ボリュームの内容を完全に消去できる。アメリカ国防総省の標準規格に準拠した方式で、アクセス可能なすべての位置に、文字データのランダム書き込みを行う。消去対象はディスク全体または空きスペースのみを指定することが可能。書き込みの回数は1、3、7、35パスから選択できる。
「動作確認」は、さまざまなブロックサイズのデータ書き込み/読み取りを実行し、ディスクの動作の正常性を診断するツール。ブロックサイズは32KB〜16MBの10段階から指定できる。「ベンチマーク」では、ランダム読み/書き、逐次読み/書きを実行し、他のコンピュータのデータとの実行結果を比較してグラフ表示する。「スキャン」は、すべてのドライブ/ボリュームの全セクタを読み込み、不良ブロックを検出するツールだ。
ディスクの初期化およびパーティション管理の機能も備えている。「パーティション」では、ディスクをフォーマットをすることなく、ボリュームのサイズ変更(拡張・縮小)や追加・削除、移動(位置の入れ替え)、隠蔽/再表示の切り替え、名前やアイコンの変更を行える。