柱や変化扉、氷柱といった罠が用意されていたり、二人のキャラクタを交互に操作しないとクリアできないステージがあったりする、手強いパズルゲーム。前作の主人公二人を操って、全50問の手強いパズルにチャレンジしよう
「EDENの鍵2 〜ひたすらパズル〜」は、色の着いた鍵を拾って同じ色の扉を開けてゆくパズルゲーム「EDENの鍵」シリーズの第二弾。タイトルに“ひたすらパズル”とあるように、ストーリーに則ってパズルを解いてゆく前作「EDENの鍵(完成版)」とは異なり、ストーリーは必要最小限にとどめられ、純粋に全50ステージのパズルを解き続ける趣向となっている。配布アーカイブにはフリーソフトの「EDENの鍵(完成版)」も同梱され、計100ステージのボリューム満点のパズルを楽しめる(シェアウェアの「EDENの鍵2」は、試用期間中にプレイできるのは25ステージまで)。
ゲームの主人公は前作同様、サウスフィールド共和国の魔法学園「EDEN」中等部に通う「ダイチ」と「ユリ」の二人組。二人には、人や魔物の心の中に入り、さまざまな理由で閉ざされてしまった心を開放できる能力が備わっていた。前作ではその力を使うことで、サウスフィールドとビッグベルの戦争を世界最短記録で終結させるという大活躍をした。
サウスフィールド共和国ではそのときの教訓を生かし、従来のように魔法だけに頼るのではなく、二人が行ったような「人々の心の開放」にも力を注ぐことになった。そして今回、そのための訓練施設で、実際に人々の心を開放させるための場所でもある「バーチャルリアルネットワーク室」がスタート。バーチャルリアルネットワーク室では、データベースに登録してもらった悩みを持つ人々の心にアクセスできるようになり、以前のように、悩みを持つ人々のところまで直接赴くことなく、心を開放することが可能になった。ダイチとユリは、担任であるミナコ先生の依頼により、ネットワークの動作チェックと人々の心の実態調査をすることになるが……。
一見単純だが、油断するとたちまち罠に掛かり、行き詰まってしまう
ゲームの目的は、ステージ内に存在するすべての扉を開くこと。それぞれの扉には色が着いており、ステージ上に落ちている同じ色の鍵によってしか開けることができない。また、ひとつの鍵が使えるのは1回だけで、扉を開けると鍵は消滅してしまう。ステージ内に存在する鍵の数と扉の数は同じ。ステージ内は迷路のようになっており、鍵を拾って扉を開ける手順をよく考えないと、たちまち行き詰まって、残りの扉を開けることができなくなってしまう。
操作はキーボードで行う。ただし鍵を拾うのも、持っている鍵で扉を開くのも自動で行われるため、方向キー(カーソルキーやテンキーなど)を使ってキャラクタを前後左右に移動させることがプレイヤーの行う操作の大半となる。一度拾った鍵は(使って消滅するまでは)手放すことができないので、ステージによっては注意が必要だ。
二人のキャラクタを別々に移動させる必要がある場合もある。操作するキャラクタの切り替え(交代)は【Shift】キーで行う。ステージ上にダイチしか表示されていないときに、キャラクタを二人にしたい場合にも【Shift】キーを使う。二人のキャラクタを再度一人の状態に戻したいときには、二人が向かい合った状態で決定キー(【Z】/【Enter】キーなど)を押せばよい。二人の間で持っている鍵の受け渡し(交換)をしたいときも同じだ。
罠の配置と扉の位置、鍵の色と数をじっくりと検討して、慎重に扉を開けてゆこう
ステージ上にはさまざまな仕掛けが用意されている。例えば「変化扉」。銀色の枠に囲まれた扉で、キャラクタが直前に開けた扉と同じ色に瞬時に変化する。そのため、変化扉が登場するステージでは、扉を開ける順番に特に配慮しなくてはいけない。「何色のときに変化扉を開けるか」が非常に重要になってくる。
同じ色の扉を開けることで引っ込んだり、出たりする「柱」もやっかいな存在。柱が出ている状態のとき、キャラクタはそこを通り抜けることができない。ただし、間を隔てる柱が1本だけの場合、二人のキャラクタが向かい合って、手を伸ばしあうことで鍵を交換することはできる。柱の多いステージは基本的に「二人のキャラクタが別れて行動し、連携作業によってトラップを解除するステージ」と考えてよい。
前作には登場しなかった仕掛けも登場する。例えば、表面に矢印の描かれた「強制移動床」。強制移動床の上に乗ると文字通り、強制的に上を運ばれてしまう。移動した先にパートナーがいる場合は強制的に合流させられてしまうのも特徴だ。「氷柱」は、通り抜けることも壊すことも、間に挟んで鍵を交換することもできない。ただし、柱の色と同じ色の扉をすべて開くことで消滅させることができる。