結晶系や色、硬度、産地、特徴など、世界中の鉱物のさまざまな情報が収録された図鑑ソフト。「デジタル鉱物図鑑」は、世界中の鉱物を、専門書でもほとんど見られないような美麗なカラー写真で閲覧できる図鑑ソフト。まるで本物の鉱物がそこにあるかのように、鉱物を閲覧することが可能。収録された鉱物は4,600種類以上。さまざまな条件で鉱物を検索することが可能で、目的の鉱物をすばやく探し出せる。
画面は大きく「図鑑画面」と「検索画面」に分かれる。図鑑画面では、左側に大きく鉱物の写真が、また右側には英名、和名、結晶系、化学式などをはじめとした詳細な情報が表示される。画面上部には「元素鉱物」「硫化鉱物」「ハロゲン鉱物」「酸化鉱物」などの化学分類タブが用意され、分類ごとに鉱物を閲覧できる仕組み。検索画面では、光沢、硬度、比重、条痕色など、さまざまな条件で鉱物を検索できる。図鑑画面と検索画面とは、ボタンクリックで簡単に切り替えることが可能だ。
図鑑画面での鉱物の写真は、特徴的な部分の拡大写真と全体の形状写真とを閲覧できるようになっている(両方がない場合もある)。鉱物の種類ごとに写真の縮尺はまちまちだが、「画像の横幅が実際には何cm程度に相当するか」が表示されるため、サイズは実感しやすい。
検索画面では、鉱物の特徴から目的のものを探すことができる。調べたい鉱物の光沢や硬さ、比重、外観色、条痕色(硬い板に鉱物をこすりつけたときにつく色)などで鉱物を絞り込むことが可能。硬度は、10段階の標準物質との比較による「モース硬度」で指定できるほか、「爪で傷つけられる」「ナイフで傷がつく」といった身近な判断基準でも指定できる。組成が分析できるものであれば、元素記号から絞り込みを行ったり、結晶形状から絞り込みを行ったりすることも可能。SQL文により、全データベースに対して検索を行うこともできる。さらに、知識のない人でも簡単に検索できるよう、写真が多用された「簡単ナビ」機能も用意されている。
色空間内で鉱物色を指定するだけで、近い色を持つ鉱物がリストアップされる「色検索」機能もある。画面のクリックで色を指定できるほか、取り込んだ鉱物の写真から色を抽出することも可能だ。
収録された鉱物は4,600種類以上(日本産だけに限っても約1,400種類)ときわめて多い。写真は3,000枚以上が収録されている。