家計のデータ分析や予算と実績の比較から、株式投資の推移把握、ローン計算などまでに対応した“個人マネー管理ソフト”。「Master Money for Mac 2」は、現金、預貯金、株式、投資資金などの「資産」や、クレジットカード、ローンなどの「負債」をまとめて一元管理できるマネー管理ソフト。資産や負債の種類(現金、銀行口座、証券、クレジットカードなど)、収入・支出の費目などは、使いながらいつでも自由に追加・削除することが可能。レポート機能やグラフ機能により、資産・負債の状況をわかりやすく把握できる。
利用するには、財布(現金)、預金、株式、投資資金などの「資産」を「資産アカウント」に、またクレジットカード、ローン、借入金などの「負債」を「負債アカウント」に登録する。「Master Money for Mac 2」では、収入や支出、預け入れ、引き出しなどのお金の流れを「アカウントからのお金の出入り」「アカウント同士のお金の移動」として扱うことで、すべてのお金を統括管理できるようにしている。
メイン画面の「マネービュアー」では、こうしたお金の流れ(入出金/資産移動)を日/週間/月間/四半期/半期/年間の単位で集計し、表示する。画面の上半分にアカウント(資産/負債)ごとの集計金額が、下半分に収入・支出別の詳細金額が表示され、ユーザは総体的なお金の流れと詳細を同時に把握できる。
各口座への入出金、口座間の資金移動、日常の買い物、ローン返済などのお金の動き(「アクチュアルデータ」と呼ばれる)は、専用の入力画面を使って登録する。入力画面では、カテゴリー(給与、食費などの費目)と金額、お金が出入りするアカウントを入力する。項目明細ではなく、カテゴリーごとの1日の合計額を記録するのが基本だが、メモ欄を活用することで「同じ日に、同じカテゴリーのデータを複数登録する」ことも可能だ。
カテゴリーは階層管理することも可能。カテゴリーを細分化することで、より詳細にデータを管理できる。例えば「通信費−電話料金−家電話」「通信費−電話料金−ドコモ−一郎」「通信費−電話料金−ドコモ−良子」など、ユーザの利用状況に応じた使い方が可能になる。
定期(継続)的に発生する入出金を入力するのに便利な「一括入力」機能もある。「日」「月」「隔月」「年」の各間隔で設定することが可能で、例えば家賃や新聞代など、毎月同じ金額を支払う(引き落とされる)費目を扱うときに使える。そのほか、ネットバンキングやクレジットカードなど、電子データで提供される明細書の取り込み機能も備えている。
予算機能では、カテゴリー別に予定金額を入力し、あとから実績と比較分析することで、計画的な家計管理を行える。ローンを計算する機能もあり、借入額と返済額、返済回数、ボーナス併用などの条件に応じて、返済パターンを計算(シミュレーション)できるようになっている。
株式、投信、債券の運用管理は、
- 「投資アカウント(証券会社の口座)」を開設
- 口座に預かり金を作る(他の銀行口座などからの資産移動)
- 「投資対象のブランド(銘柄)」を登録
- 銘柄ごとの取引(購入や売却)データを記録(投資アカウントからのお金の出入り)
してゆくのが基本的な流れ。取り引きしている(あるいは注目している)銘柄は、相場価格を手入力、またはインターネットの株価情報などから相場価格のデータをTXT/CSV形式に編集して取り込むことが可能で、各銘柄の時価評価を行うことができる。購入や売却の実績といった全体の投資状況を確認することも可能だ。「会計管理」「投資運用」ともに日本円だけでなく、海外通貨建てでも行える。通貨換算レートの管理機能もあり、CSV/TXT形式のデータからまとめて読み込んで利用できる。