「Magic Speed」は、“五つの簡単なステップ”でパソコン環境を快適にできるソフト。スタートアッププログラム、不要なファイルやレジストリエントリの調査と削除、メモリのデフラグメンテーションなどを行ってWindowsの問題を解消し、動作速度を改善する。わかりやすいウィザード形式の画面で、はじめてでも簡単に使える。

ユーザの操作するステップは、

1. スタートアップマネージャ
2. 問題の修復
3. PCのクリーニング
4. Windowsのチューンアップ
5. Windowsをブーストアップ

「問題の修復」では、スタートメニューやレジストリに登録されたプログラムのパス、ファイルのパスなどを検査し、エラーが発生していないかどうかを調べる。「Magic Speed」は、エラーの発見されたエントリを修復し、問題を解消する。

「PCのクリーニング」では、ディスク上のテンポラリファイル、レジストリ中のテンポラリエントリを検出し、削除する。ディスクの空き領域を増やし、レジストリをスリムアップすることで、動作速度の向上を図る。

「Windowsのチューンアップ」では、ライブラリ不使用時のアンロードや、OS障害発生時の再起動といった、OSのパラメータ設定をチューンできる。各設定項目は、パフォーマンスアップという点では影響は大きくはないが、Windowsの動作効率や使い勝手が改善されるため、結果として作業効率が向上する。

最後のステップ「Windowsをブーストアップ」では、メモリの断片化の解消および不使用ブロックの解放を行うことで、メモリの空き領域を増加させる。起動するとシステムに常駐してメモリの監視を行い、常にWindowsのメモリ利用を最適な状態に保ってくれる。ブーストアップ（WinBoost）機能をスタートアップに登録することも可能だ。

変な比較だが、ソフトの操作時間あたりの価格を比較すれば、ものすごく“高価”なソフトといえるかもしれない。しかし言うまでもなく、長時間操作しなければならないソフトが優れたソフトというわけではない。というより「Magic Speed」のようなソフトは、それとはむしろ正反対な存在だ。

すなわち「できるだけ短い時間で設定を終え、長時間にわたって効果が続く方が優れたソフトである」と考えるべきだろう。なぜならユーザは、時間をかけてWindowsの環境設定を行いたいわけではなく、むしろ手軽に効果的な環境設定をしたいだけであるからだ。究極的には、何も設定しなくても最大のパフォーマンスが得られれば問題ないのだが、残念ながらいまのWindowsはそのレベルには達していない。この尺度でいえば「Magic Speed」の効果は絶大。わずか数分で設定は終了し、それだけで、熟練したユーザが長時間かけて設定する内容と同等の──あるいはそれより優れた──設定を行えるのだ。あまりにあっさり終わりすぎて拍子抜けするかもしれないが、その効果は絶大だ。

5つのステップでパソコンを高速化
「Magic Speed」は、5つのステップでパソコンを快適化できます。

• STEP1: スタートアップマネージャ
  不要なプログラムをスタートアップリストから削除
• STEP2: 問題の修復
  蓄積したエラーを検出し、修復
• STEP3: PCのクリーニング
  テンポラリファイルや一時的なレジストリ値を削除
• STEP4: Windowsのチューンアップ
  Windows全体のシステム管理を行い、Windowsの設定をカンタンに実行
• STEP5: Windowsをブーストアップ<ｂｒ>メモリのデフラグを行い、コンピュータの動作を軽くする