日本ファルコムの代表作「イース」シリーズ第三弾のリファイン作品。「フェルガナ」を舞台に繰り広げられる重厚でファンタジックなストーリーを楽しめる。平和なフェルガナ地方を襲う異変の数々。そこに隠された秘密とは?
「イース -フェルガナの誓い-」は、1989年に発売された「イースIII 〜ワンダラーズフロムイース〜」を大幅にリファインした作品。物語は、「イース」シリーズではおなじみの主人公「アドル・クリスティン」が、相棒「ドギ」の故郷「フェルガナ」地方の街「レドモンド」を訪れるところからはじまる。アドルとドギは旅の途中、フェルガナに魔物が出現したり、異常気象で凶作が続いたりしていることを聞きつけ、様子を見に来た。到着早々、二人が発見したのは、壊された「道祖神」の石碑。そのとき、魔物の咆哮があたりに響く。急いで駆けつけたアドルは、魔物に襲われていた少女「エレナ」を助ける。エレナは、ドギの幼なじみで親友でもある「チェスター」の妹だった。
エレナとともにレドモンドに到着したアドルたちは、1年前からフェルガナ地方に魔物が現れ、旅人や商人の足がすっかり遠のいてしまっていることを、門番の「ガードナー」から知らされる。翌朝、ドギはこの地方に魔物が現れるようになった理由を確かめるため、幼いころ格闘技術を仕込んでくれた師匠のもとに向かった。ドギを見送ったアドルは、レドモンドの街の人に聞き込みをはじめる。
街の人の話によると、異常気象による凶作と魔物の出現に加え、この地方の領主「マクガイア伯」の横暴に人々は苦しめられているということだった。さらに、エレナの兄「チェスター」が半年前から突然姿を消してしまったこともわかった。
こうして街のことを調べていたアドルのもとに、住人が血相を変えて駆け込んでくる。ティグレー採石場に魔物が出現し、視察に行っていた町長の「エドガー」が、坑道の奧に取り残されてしまったというのだ。街の人たちから頼み込まれたアドルは早速、採石場へと向かう。
採石場に乗り込んだアドルは、鉱夫頭「デューイ」の助けを借りながら、坑道の奧にある遺跡の前にいた町長を救出する。町長の依頼を受けて、採石場最深部にある遺跡の調査を行ったアドルは、そこで巨大な魔物と対峙する。辛くも魔物を討伐し、町長のもとへと戻ったアドルの前に、エレナの兄・チェスターが現れる。チェスターはなんと、街の人々を苦しめているマクガイア伯に仕える騎士となっていた。採石場での事件をきっかけに、さまざまな異変がレドモンドを襲いはじめる。やがてアドルは、フェルガナの秘密へと迫ってゆくことになるが……。
ゲーム攻略のカギは、戦闘時・マップ移動時ともに役立つ「リングアーツ」
ゲーム画面は3Dグラフィックのクォータービューを採用。戦闘はシンボルエンカウント方式。通常攻撃で6連撃、攻撃スピードを向上させる「ブーストモード」で10連撃まで行える。また「コンボボーナス」システムにより、敵を連続して倒すと経験値を通常より多く得られ、一時的に攻撃力や防御力を向上させる「秘薬」を敵が落としやすくなる。
ダンジョン内での移動で重要なのが「ジャンプ」だ。ジャンプを行うことで地形を飛び越えたり、空中の敵を下から突いて攻撃したりできる。ゲームを進めてゆくと「2段ジャンプ」も可能になり、普通のジャンプでは届かない場所へも移動できるようになる。
物理攻撃とジャンプのほかに、特定の腕輪を装着することで、「リングアーツ」という特殊魔法攻撃が使える。腕輪には炎属性「焔霊の腕輪」、風属性「風霊の腕輪」、地属性「地霊の腕輪」の三つが存在し、敵との相性も設定されている。剣での攻撃が効かない敵にも、リングアーツを効果的に使えば、大きなダメージを与えられる。腕輪に宝石を装着すると「溜め撃ち」ができるようになる。
リングアーツは、敵との戦闘だけに使われるわけではない。隠し通路を見つることができたり、マップ内に仕掛けられたスイッチを押せたり、空中での移動を可能にしたりと、さまざまな効果を持っている。マップを攻略する際にも、なくてはならない存在だ。