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ぼくのすむまちVX 第3話

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ぼくのすむまちVX 第3話
やんちゃな家出少年がご近所のトラブルを解決する、痛快な短編RPG
Windows Vista/XP/2000  フリーソフト
ぼくのすむまちVX 第3話
  • ホームレスたちと生活をともにしていることで、エイジに対する町の人の態度は厳しい

  • ◎そのほかのスクリーンショット
  • 消費HP0で全体回復できるエイジの技能「天の光」。敵まで回復してしまうことについては、本人も納得していないようだ
  • 敵の多くは、エイジと同じ年ごろの子どもたち。戦う中で、エイジは彼らの理解を得られるのだろうか?

  • 現代日本を舞台にした“庶民派”RPG。野良イヌと野良カラスを率いて世直しに乗り出す、ホームレスの少年「エイジ」の活躍を描く。

    ご近所のいざこざを解決! カリスマ(?)家出少年「エイジ」の冒険譚

    「ぼくのすむまちVX 第3話」は、家出中の小学生「エイジ」を主人公にした短編RPG。エイジはもともと月影町三丁目に住んでいたが、夏休みがはじまった直後に母親とケンカをして、家を飛び出してしまう。ホームレスの集落がある川辺に住み着いたエイジは、妙なカリスマ性を発揮し、ホームレスたちの間の人気者となっていた。

    ある日エイジは、ホームレス仲間のひとりから「最近小屋の中のモノがよくなくなる」という話を聞く。どうやら犯人は、月影町一丁目の南西に住む「ダンさん」らしい。ダンさんはいろいろなモノを持ち帰ってしまうことで有名で、ゴミであふれかえった自宅は、町の住人から「ゴミ屋敷」と呼ばれていた。仲間のホームレスや町の人たちが困っていることを知ったエイジは、ダンさんを説得するため、野良犬「ハウス」と野良カラス「クラウン」とともに、ゴミ屋敷へと足を運ぶ……。

    携帯ゲーム作品「ぼくのすむまち」シリーズのパソコン移植作第3弾。「ぼくのすむまち」は、複数のエピソードで構成されているが、各話はそれぞれ完結しており、はじめてプレイする人でも、独立した物語として楽しめるようになっている。

    戦闘は基本的に肉弾戦! 「技能」はHPを消費するので、使いすぎには注意を

    舞台となる「月影町」は、ゴミ屋敷や教会がある「一丁目」、最近バケモノが発生して住人がピリピリしているという「二丁目」、そしてエイジの自宅がある「三丁目」の三つのエリアに分かれている。プレイヤーは主人公のエイジを操作して、各所で勃発している事件を解決してゆく。

    最初に足を運ぶ場所は一丁目の「教会」。教会には、蘇生や毒の治療をしてくれる神父をはじめ、HPを全回復してくれるシスター、アドバイスをくれるあずかり所のおじさん、武器や回復アイテムを売ってくれる道具屋などがいる。また、左奥にある本棚では、ゲームの操作方法に加えて、各キャラクタが使用できる「技能」や「武器」などの詳細を確認できるようになっている。

    戦闘はランダムエンカウント方式。バトルの相手は主に凶暴化した町の住人。なかには「インバーダー」のような謎の生物もいる。これらの敵に対し、プレイヤーは物理攻撃と技能攻撃を加えることができる。技能は、各キャラクタが固有に持つスキルのこと。一般的なRPGでは、スキルを発動する際に使用するSPやMPなどが設定されているが、「ぼくのすむまちVX 第3話」にはそうした概念はない。スキルを使用するとHPが消費されるので、よく考えながら使わないと、「気がついたらHPが尽きていた」ということもあり得る。

    技能の中には、消費HPが0のスキルも存在する。クラウンの「ひとっとび!」は、記憶済みのワープポイントまで瞬間移動できるもの。戦闘で全滅しそうになったときなどに、一瞬で逃げ出せる、非常に有効な技だ。エイジの「天の光」は、味方全体のHPを35回復させられる。HPを消費せずに全体回復ができるスグれ技だが、戦闘時は敵まで回復させてしまうので、使いどころを間違えないようにしたい。

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    reviewer's EYE reviewer's EYE
    現代日本の小さな町が舞台となっている「ぼくのすむまちVX 第3話」では、登場するアイテムも極めて庶民的。回復アイテムはポーションなどでなく、「おにぎり」「チキンセット」「こんぺいとう」といった子どもが好みそうな食べ物だ。武器は「炎のメガホン」、防具も「新聞紙の兜」「熱血ハチマキ」というように、微笑ましいネーミングになっている。

    敵も、異形のモンスターが出てくるのは極めてまれで、ほとんどは「いたずら小僧」や「手裏剣少女」など、市井の人々ばかり。町の人々は、ホームレスたちと行動をともにするエイジに奇異のまなざしを向け、偏見的な思想むき出しで戦いを挑んでくる。幼い少年少女が、「最低な奴らと一緒にいるエイジも最低」「エイジみたいな悪に私たち正義が負けるなんて悲しい」といったセリフを吐きながら、襲いかかってくる。子どもたちの言葉に、薄ら寒さを感じずにはいられなかった。

    そんななか、エイジは自らの正義を信じて、己の道を突き進む。偏見に凝り固まった町の人々を時には説得し、時には力でねじ伏せながら、我が道を行くエイジの姿は痛快。プレイ時間は2〜3時間と短いながらも、考えさせられるストーリーだ。勧善懲悪ばかりではない、現代のさまざまな問題をはらんだ濃厚な物語をぜひ堪能していただきたい。

    (早川 陽子)

    ソフト作者からひとこと ソフト作者からひとこと

    ※「VX」版はブラック・ウルフ名義でソフト登録をしていますが、神無月サスケ氏が中心となって「ぼくのすむまち」は制作されました。以下、その神無月サスケ氏によるコメントです。

    ソフトを開発しようと思った動機、背景
    この作品は、エンターブレインのiモード公式サイトで連載されたものの移植版で、全6話の3話目にあたります。第1話、第2話では世界観やシステムに慣れてもらう感じでしたが、第3話では神無月サスケの作風を前面に出しました。しかし、内容の過激さゆえに、編集部から修正を求められ、変更した点が多数あります(幸い、このことは編集部も好意的に受け止めてくれましたが、反省させられました)。

    今回の移植は、修正前の版をもとに行うことができました。携帯電話版をプレイした人も、あらためてプレイしてみで、表現の違いを確認してはいかがでしょうか。

    開発中に苦労した点
    全話に共通することですが、携帯電話の容量内におさめるため、余分な要素を排し、コンパクトにまとめる必要がありました。しかし、「制約を逆に利点に変える」という心がけで制作に臨んだ結果、シンプルでとっつきやすく、一貫性のある作品に仕上がりました。

    また、戦闘システムについても、各話ごとに趣向を凝らし、マンネリにならないようにしています。第3話の主人公は全員が戦士や武道家系で、技を使うときはMPではなく、HPを消費します。この風変わりなシステムのため、バランス調整には苦労しましたが、スピーディで痛快なバランスに仕上がっています。

    ユーザにお勧めする使い方
    第3話は刺激が強い設定のため、好き嫌いが分かれるかもしれません。しかし、根底に流れるテーマは「家族の絆と地域社会の情」です。このため、食わず嫌いせずにプレイしてみることをお勧めします。

    また、「RPGツクールVX」をお持ちの方は、データを見ることができます。携帯版のさまざまな機能(HP消費技など)を再現するために、スクリプトシステム「RGSS」を駆使しています。これらのスクリプトは、素材としてみなさんの制作で使っていただくことも可能ですので、参考にしてください。

    今後のバージョンアップ予定
    第4話以降も、社会問題を鋭い視点で読み解く話です。これらも順次、移植を行ってゆく予定ですので、楽しみに待っていてください。なお、第3話の今後のバージョンアップは、システムの微調整など、マイナーチェンジにとどめる予定です。

    (神無月サスケ)

    ● ぼくのすむまちVX 第3話 Ver.1.0
  • 作 者 : ブラック・ウルフ さん
  • 対応OS : Windows Vista/XP/2000
  • 種 別 : フリーソフト
  • 作者のホームページ : http://b-wolf.seesaa.net/
  • 補 足 : 動作にはRPGツクールVX RTPが必要


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