外付けハードディスクに直接、OSをインストールできるようになった“Windows起動制御ユーティリティ”の新バージョン。「BOOT革命/USB」は、通常はできない「USB外付けハードディスクからのWindowsの起動」を可能にするディスクユーティリティ。複数台のUSB外付けハードディスクに異なるOS(Windows)をインストールして使い分けたり、USB外付けハードディスクをテスト環境に使用したりといったことができる。新バージョン「Ver.3」では、USB外付けハードディスクに直接、OSをインストールできるようになったほか、内蔵ハードディスクがなくても、USB外付けハードディスクから起動できるようになった。対応するファイルシステムはNTFS/FAT32。
新バージョンでの特徴のひとつが、Windows OSをインストールする際の手順に「エクスターナルインストール」が追加されたこと。「USB外付けハードディスクからWindows OSを起動できる」という点は従来バージョンと同様だが、従来はUSB外付けハードディスクにWindowsを直接インストールできるわけではなく、いったん内蔵ハードディスクにWindowsをインストールし、これをUSB外付けハードディスクに複製するという特殊な手順が必要だった。「Ver.3」で搭載された「エクスターナルインストール」では、Windows Vista/XPのインストールDVD/CD-ROMからインストール先のハードディスクに、Windowsを直接インストールできるようになった。
「BOOT革命/USB Ver.3 Std」はWindows Vista/XP/2000で動作するが、「エクスターナルインストール」でUSB外付けハードディスクにインストールできるのはWindows VistaまたはXPのいずれか。「BOOT革命/USB Ver.3 Std」がインストールされたマシンのOSと、USB外付けハードディスクにインストールするOSとは必ずしも同じである必要はない。例えば、Windows XPの本体マシンを使って、USB外付けハードディスクにWindows Vistaをインストールすることも可能だ(Windows 2000上では「エクスターナルインストール」機能は利用できない)。(「エクスターナルインストール」を利用せず)従来同様、現在のWindowsシステムをそのままUSB外付けハードディスクにコピーして、Windowsを起動させることももちろん可能だ。
さらに新バージョンでは、USB外付けハードディスクからWindowsを起動する場合でも、内蔵ハードディスクを必要としない(従来は必要だった)。内蔵ハードディスクが一切存在しない状態でも、WindowsがインストールされたUSB外付けハードディスクを接続し、パソコンを起動させることができる。
USB外付けハードディスクは、同時に4台まで認識することが可能。設定が異なる複数のシステムを選択利用できる。