「パワフル・プランナー Personal Edition」は、忘れてしまいがちな予定やToDoを遺漏なくこなすための工夫が施された多機能スケジュール管理ソフト。「予定をToDoに/ToDoを予定に変更する」「遅延したタスクをスケジューリングし直す」といった柔軟な運用を行うことが可能。Microsoft OutlookデータのインポートやCSV/Excelブックへのエクスポートなども可能で、他のアプリケーションとの連携を図ることもできる。

予定やToDoには、開始・終了日時のほか、「業務」「非業務」「私用」の別、「重要」「ビジネス」「個人用」などのラベル、優先度などを設定することが可能。繰り返し行うタスクはテンプレートを作成して、設定の省力化を図れる。予定では、定期的なスケジュールとして、日/週/月/年の単位での繰り返しパターンを設定することができる。

タスクの開始日時が近づいたことを通知するアラームは「ポップアップ」「メール」「サウンド」のいずれかを指定できる。「メール」は自分だけでなく、関係するメンバーに一斉送信することが可能。作業に必要なファイルを登録しておき、時間が来たらファイルを開くように設定することも可能だ。

ユニークなのが、予定の開始日時から終了日時までの間、メールやWebへのアクセスをブロックする機能（WebブロックはInternet Explorerが標準のブラウザになっている場合に有効）。例外的にブロックから除外して、接続を許可するサイトを指定することもできる。

登録したタスクは、タブを切り替えるだけで「ワークベンチ」「予定カレンダー」「予定・ToDo一覧」と、さまざまなスタイルで見ることができる。それぞれのタブからタスクの追加や削除も行える。さらに実績管理機能を利用すれば、達成率が100%でないタスクで、

• 期日前のものを「未完了」
• 期日を過ぎたものを「遅延」

「Personal Edition」と名づけられているように、基本的には個人ユースを念頭に置いて作られたソフトだが、業務目的が強く意識されており、会社でも使える。というより「会社の中で個人が使う」ためのものと考えてよいだろう。「会議の前に出席者全員に通知メールを送る」「報告書をメールで提出する」といった機能などは、その性格を特徴的に表している。

細かなことをいえば、ラベルがカスタマイズできればよいとか、やはり簡単でもよいからマニュアルがほしい（このソフトにはマニュアルが用意されていない。操作自体は難しくはないが、それでもソフトの全体像を掴むには結構な時間を要する）といった希望はあるが、総体的にはかなりよくできたソフトだ。