神々や仙人たちが活躍する神秘の世界で、気の向くままに冒険が楽しめる“フリーシナリオRPG”。山奥の閉ざされた世界しか知らなかった仙人見習いの少年の、希望に満ちた冒険がいまはじまる
「オリエンタル サガ」は、中華風の世界で繰り広げられる冒険を描いたRPG。物語の舞台は、神や龍、仙人、武侠が活躍する神秘の世界。人々は、神々や仙人たちに守られながら平和に暮らしていた。ところが100年前、強い力を得た悪の仙人「ズイエン」が、「幻」という国の皇帝に収まり、世界を支配してしまう。世界中の神々や仙人、武侠たちがズイエンに戦いを挑んだが、いずれも返り討ちに。こうして世界はズイエンの支配下に置かれ、人々は長い間、圧政に苦しむことになった。
ゲームの主人公「リトク」は、赤ん坊のころに「太平仙人」に預けられ、人里離れた山奥で仙人の修行を受けながら育った仙人見習いの少年。外の世界をまったく知らなかったリトクは、いつしか外の世界に憧れを抱くようになる。16歳になったある日、リトクは太平仙人から「旅に出てもよい」との許しを得る。師匠から「仙人として人々の助けとなりながら、山では学べないことをたくさん経験しなさい」と励まされたリトクは、憧れていた外の世界へと思いを馳せる。
しかし、外の世界は悪人や「妖魔」であふれていた。この世界では、修行を積むことで、人も動物もみな仙人になることができたが、外の世界では、いくら修行を積んでも「徳」の心がなければ仙人になることはできない。修行で得た知恵や技を、己の欲望のために使う者も多かった。そのような者たちは仙人にはなれず、欲望に心を喰われて正気を失い、妖魔になってしまう。妖魔に成り下がった生き物は、暴力に身を任せて人々を襲い続けた。
外の世界へと飛び出したリトクは、「禾県」という村で、ズイエンの配下の兵士たちに襲われていた「レンレン」という少女を助ける。村人から聞くところによると、兵士たちは収穫した作物を村人から奪ったり、気に入らない人間を殺したりと、さまざまな横暴を働いているという。政治や商業の中心である永陽に行くことを勧められたリトクは、さっそく都へと向かうが……。
戦闘はテンポのよいシンボルエンカウント方式。奥義を駆使して妖魔を撃退せよ!
“フリーシナリオRPG”を謳う「オリエンタル サガ」では、数々のサブエピソードをこなしながら、メインのシナリオを進めるという形式が取られている。街や村の人々に話しかけることで、新たなイベントが発生することもある。世界中には心強い味方となる仲間が多数存在する。強力な敵を倒すには、仲間の手助けが不可欠なので、行動範囲はできるだけ広げておきたい。積極的に話しかけて、信頼できる仲間を集めよう。
戦闘パートは、「RPGツクール2000」のシステムを採用した、テンポのよいシンボルエンカウント方式。各キャラクタは通常の物理攻撃のほかに、装備によって変化する「奥義」を使った攻撃を仕掛けることもできる。奥義を使用した攻撃は、物理攻撃の何倍もの威力を発揮するが、使用の際には各キャラクタに割り振られた「気力」を消費しなければならない。気力を使い切ってしまうと奥義を発動させることができなくなる。なお、キャラクタの「体力」と「気力」は、戦闘が終了した時点で自動的に回復する。奥義の中には「機を見る」コマンドを使用し、1ターン待機することで使えるようになる超強力なものもある。
キャラクタの成長は、街やマップ上に設置された「鍛錬所」で行う。鍛練所によって能力の上がり方が異なるので、さまざまな場所に行って試してみよう。鍛練するには100の経験値が必要となる。