iTunesのライブラリをiPodや他のiTunesと同期できるソフト。「TuneRanger」は、USB/FireWire接続されたiPod、またはネットワーク(TCP/IP)接続されたパソコン上のiTunesとの間で、データの同期を行えるソフト。iTunesライブラリの整理や重複曲の管理などを行うことも可能。iTunesではできない「iPodとの双方向同期」も行える。1ライセンスで最大5台のパソコン(Windows/Macintosh)にインストールできる。
選択できる同期タイプは「同期」「マージ」「コピー」「同じにする」の4種類。
- 同期:双方向の追加、削除、更新
- マージ:双方向の追加、新のみ(削除はしない)
- コピー:一方向への追加のみ(更新については警告)
- 同じにする:一方向の追加、更新、削除
メイン画面は、左側に同期元(ローカル)のiTunes、右側に同期先のiPod/iTunesを示すアイコン、中央に同期の種類を示すボタンが表示されるシンプルな構成。操作は、- 同期タイプを選択
- 同期元と同期先(ライブラリ/プレイリスト)を指定して「開始」をクリック
- 同期アクションの一覧リストから対象のデータをチェックし、「実行」をクリック
という流れで行う。これで、選択したデータに対して処理が実行され、iTunesにその内容が反映される。同期処理の経過を逐次、確認することも可能だ。同期の条件をあらかじめ設定しておくことも可能。例えば、メタデータ(レートや再生回数など)やファイルタイプ(拡張子)などで、条件に合うものを同期させることができる。ライブラリの管理機能も用意されている。例えば、ファイルのドラッグ&ドロップによって曲を追加したり、条件に合うファイルだけを検出してライブラリに追加したりできる。ライブラリに対して「重複を削除」「孤立を削除」「実購入の音楽を削除」「未接続ファイルを追加」「未接続ファイルを削除」「アルバムアートを音楽ファイルに保存」といった処理も行える。
ネットワーク経由の同期処理では、グローバルIPアドレス(固定アドレス)を指定して、インターネット経由で同期処理を行うこともできる。TCP/IPの特定ポートを利用するため、ファイアウォールを導入している場合は、あらかじめポートに通信を許可する設定をしておく必要がある。