アーカイブ(書庫)ファイルの暗号化やバックアップ、アーカイブ内ファイルの文字列検索など、多彩な機能を搭載した圧縮・展開(解凍)ソフト。「BitZipper」は、エクスプローラ風のインタフェースを持ち、使いやすさと機能の豊富さとを両立させたアーカイブソフト。標準のインタフェースのほか、ウィザードインタフェースを使って、圧縮・展開などの操作を行うことが可能。対応するアーカイブ形式はLZH/ZIP/CAB/TARなど。主要な形式のアーカイブファイルを扱える。アーカイブ形式を相互変換することも可能で、通常のアーカイブを自己展開形式に変換することもできる。暗号化方式はZIP 2.0とAESに対応する。
アーカイブの作成は、メイン画面またはエクスプローラなどのコンテキスト(右クリック)メニューから行える。メイン画面からの作成では、圧縮形式や圧縮率、ボリュームサイズ、暗号化の有無などを指定できる。暗号化を行う場合は、パスワードや暗号化方式(ZIP 2.0、AES-128/AES-256)の種類も指定する。
メイン画面では、アーカイブ内のフォルダ構造をツリー表示させることが可能。アーカイブ内のすべてのファイルを一覧表示させることも、アーカイブ内のフォルダごとに表示させることもできる。また、「BitZipperエクスプローラ」で、ハードディスク内のドライブ/フォルダをツリー表示させることも可能だ。複数のアーカイブを同時に開くことができ、タブで切り替えて操作できるようになっている。
さらに、アーカイブの移動やコピー、リネーム、削除、メールに添付しての送信を行えるほか、アーカイブへのファイルの追加/削除/展開/表示なども行える。ZIPファイルの分割やアーカイブ形式の変換、外部ウイルス対策ソフトを使ったウイルススキャンなども可能だ。操作はドラッグ&ドロップに対応し、アーカイブを開いたり、アーカイブにファイルを追加したり、アーカイブ内ファイルをアプリケーションで開いたりといったことをドラッグ&ドロップで簡単に行える。展開、分割、変換、ウイルススキャンなどの操作を複数のアーカイブファイルに対して簡単に行えるバッチツールも用意されている。
アーカイブ内ファイルの文字列検索機能もある。検索対象ファイルはワイルドカードを使って指定することが可能。アスキー文字のほか、10進数/16進数/8進数で検索することもできる。検索結果は検索ダイアログ内にファイル名と位置が表示される。「各ファイルの先頭の一致のみを検索」「大文字と小文字を区別する」というオプションも利用できる。
そのほか、アーカイブファイルのバックアップ機能や、アーカイブファイルの一覧をテキスト/カンマ区切りテキスト、HTML/Word/Excel/XML形式でエクスポートする機能などもある。