「Turbo Searcher」は、高度な条件設定と高速な検索が特徴のファイル検索ソフト。さまざまなファイル形式に対応し、Microsoft Office文書やPDF、アーカイブ内ファイルの文書検索（全文検索）なども行える。検索結果のリストからファイルを開いたり、削除、コピー、リネームなどの操作を行ったりすることも可能だ。

高速な検索は、あらかじめインデックスを作成しておくことで実現される。通常はインデックスに対して検索を行うため、検索を実行するたびにハードディスクをスキャンする必要がなく、高速に検索することができる。インデックスは、スタートアップやスケジューリングで自動更新させることが可能で、ほとんどのケースで最新のインデックスを使用できるようになっている。もちろん、ユーザが手動で更新することも可能だ。

基本的なファイル検索は、キーワードと検索先のパスを指定して行う。インデックスのみを対象にするか、サブフォルダやアーカイブ内のファイルを対象にするかなどの指定をすることも可能。特定のドライブ/フォルダの検索だけでなく、検索結果に対して絞り込み検索を行うといったことも可能だ。さらに、更新日/作成日/最終アクセス日といった「日付」や「ファイルサイズ」を条件にすることもできる。

文書内に含まれる文字列を検索する「文書検索」（全文検索）も可能。テキストファイルのほか、WordやExcel、一太郎文書、PDF文書内の文字列も検索できる。検索条件には、大文字/小文字の区別や文字コード（ASCII/Unicode）を指定でき、Hex値での検索も可能だ。AND/OR/XOR/NOTを指定しての検索も行える。

重複ファイルの検索機能もある。重複ファイルの判別方法は「ファイル名」「ファイルサイズ」「更新日」「CRC32」「MD5」「Byte-by-Byte」の6種類が用意されている。重複ファイルのリストから最初のファイルを除いたすべてのファイルを選択する機能もあり、重複ファイルの削除なども簡単に行える。

目的のファイルを探すためには、ファイル名や作成日より、やはり文書中の文字列をキーワードにするのが最善の方法といえる。それを可能にして、さらに検索スピードも劇的に向上させてくれるのが「Turbo Searcher」だ。しかも、ファイルを探すときはたいてい閲覧や編集、コピーや削除が目的なのだが、このソフトでは検索からダイレクトにこうした作業に移ることができる。

検索条件の設定は、画面左側の検索パネルで必要な要素だけを表示させながら行えるので、わかりやすい。また、画像や音楽、動画や特定の種類のファイルを一発検索できるのもうれしい。非常に使いでのあるソフトだ。

最近ではWindows Vistaで搭載された標準の検索機能が話題ですが、「Turbo Searcher」を使えば、「重複ファイル」の検索や、IPアドレス/コンピュータ名を指定した外部パソコンの「共有ファイル」の検索（※）など、“かゆいところに手が届く”「Turbo Searcher」独自の検索機能を利用できます。

※ネットワークフォルダの高度な検索は、「Turbo Searcher ネットワーク版」のみ対応しています。