Javaアプレットを用いた表現力の高いスライドショウを、簡単に作成できるWebアプリケーション作成ソフト。プログラミングの知識を必要とせず、対話的に操作するだけでスライドショウを作成できる。「スライドショーメーカー」は、作者・MICOSOFT/TJINさんの提供するWeb用多機能Javaアプレット「ミコエース」を応用したスライドショウ作成ソフト。用意されたトランジション(画像間の切り替え効果)はフェードやワイプ、モザイクなど、計6種類。画像の切り替わるまでの時間を設定できるほか、ワイプ系のエフェクトでは画像が切り替わる方向も自由に設定できる。
スライドショウの実行時には、画像にファイル名や説明文を付けて表示させることができる。説明文は、表示位置を自由に設定できるほか、フォントサイズや色、スタイルなども設定することが可能。さらに、動画編集ソフトの「タイトル」機能のように、文字自体にフェードイン/アウトやスクロールといった効果を適用することもできる。
画像の表示サイズや表示枠、ボタン類のデザインは、それぞれ「テンプレート」「スキンファイル」「ボタンファイル」として提供されている。用意されたテンプレートは1/4VGAサイズからVGAサイズまでの6種類(透明と外枠/画像名称表示エリア付きの2タイプが各3サイズ)、スキンやボタンはそれぞれ2種類ずつで、ユーザが新規で作成することも可能だ。
メイン画面は、
- スライド上の基本情報を設定する「プロジェクト情報」
- 画像の追加と情報の設定を行う「アルバム情報」
- 表示時間の初期値などを設定する「システム情報」
の各タブ(パネル)で構成される。追加(登録)する画像は、すべてのファイルを同じフォルダに置く必要などはなく、任意のフォルダの画像を指定できるようになっている。画像に対する説明文は、ファイルごとに異なるものを設定することが可能。フォントやフォントスタイル、表示位置、文字表示エフェクトなどは、スライドショウ全体として「プロジェクト情報」で設定したものが適用されるが、画像ごとに個別に設定することもできる。同様に、画像の表示時間やトランジションなども、画像ごとに個別に設定することが可能だ(スライドショウ全体で設定したものより優先して適用される)。MIDIファイルを指定することで、スライドショウの実行時にBGMを再生させることも可能。BGMは一度限りの再生のほか、繰り返しのループ再生にも対応する。
画像がフレームサイズと異なる場合、リサイズするかどうかも指定できる。リサイズアルゴリズムは、ニアレストネイバー、バイリニア、バイキュービックの3種類から選択でき、画質に応じて指定することが可能だ。
設定終了後に「シナリオ生成」を実行することで、Webブラウザで表示可能な形式でスライドショウが出力される。出力されるフォルダ内には、HTMLファイルや「ミコエース」アプレット本体、スライドショウの対象となる画像が含まれ、フォルダをそのままWebサーバにコピーするだけで、インターネットで公開可能なスライドショウを追加できる。