ETCの利用履歴を取得・管理するためのソフト。利用日時や区間はもちろん、正規料金や割引額などの情報も取得できる。「ETC-GET! フリーウェア版」は、ETC(Electronic Toll Collection)システムによる有料道路の利用履歴をインターネット経由で取得し、管理できるソフト。道路公団がインターネット上で提供する「ETC利用照会サービス」にアクセスし、高速道路・有料道路の使用情報を取得する。取得した情報はCSV形式で保存することが可能。CSVファイルへの保存時の書式は「通常版」「拡張版」から選択できる。
- 通常版:利用日時、利用IC(自/至)、利用金額、車種などの基本的な情報のみが保存される
- 拡張版:利用ICごとのIC名/日時を個別に記録し、さらに正規料金(現金支払い時)、支払額(ETC割引適用額)、割引額、備考など、すべての情報が保存される
「拡張版」の情報を使えば、普段利用するIC間の通過時間の推移や「ETC利用割引によって、どの程度『得』をしているか」といったことを表計算ソフトで計算することが可能だ。情報を取得するには、車両番号(ナンバープレートの番号)やETCカードの番号、利用期間、保存先フォルダを入力して、「取得」ボタンをクリックする。取得できる情報は最大62日前まで(ETC利用照会サービスでは、過去62日分しか情報を保持していないため)。「ETC-GET! フリーウェア版」では、1回に取得できる日数は最大31日分となっており、期間すべてを取得するには、回数を分ければよい。車両番号/カード番号は、入力時にはハイフンや空白を入れないが、出力時には見やすいよう「-」で区切り表示を付加することができる。
ETC利用照会サービスへの接続には、プロキシサーバを使用することもできる。プロキシの設定は「ETC-GET!」独自のものを指定できる。サーバのIP/ポートのほか、必要に応じてユーザID/パスワードも設定することが可能だ。
「ETC-GET!」には「フリーウェア版」のほか、より高機能な「シェアウェア版」もある。シェアウェア版では、複数のETCカードを登録できるほか、取得した情報をデータベースとして記録・管理することも可能。データベースに対して期間抽出や印刷、大口・多頻度割引計算などを行うこともでき、業務で必要とされるさまざまな機能を利用できる。