オンラインWebサービスとの連携が可能な“フルハイビジョン”DVDプレイヤー。観賞した映画の感動を他のユーザと共有できる。「PowerDVD 8 Ultra」は、“定番”ソフトウェアDVDプレイヤー「PowerDVD」シリーズの新バージョン。次世代光ディスクBlu-rayの再生に対応し、市販のBlu-rayソフト(BDMV形式)のほか、レコーダで記録されたBDAV形式のディスクも再生できる。新バージョン「8」では、映画情報などのデータベースをユーザが作成できるようになったほか、字幕やパロディなどを付けられるブックマーク機能が追加された。さらに、オンラインWebサービス「MoovieLive」との連携も図られた。ハイビジョン映像の再生や音声再生もクォリティアップが図られている。
ソフトの基本となる動画ディスクの再生機能では、SD/HD両解像度のディスクに対応。SDでは、市販のDVD(DVD-Video)はもちろん、DVD-VR(RAM/RW)/DVD+RW、DivXなども再生できる。CPRMで著作権保護されたメディアや、DVDレコーダで録画されたデジタル放送も、パソコン上で再生できる。HDのBlu-rayでは、BD Video Profile 1.1に対応。インタラクティブ機能を利用できるBD-Jにも対応する。AVCHD形式で記録されたDVDメディアを再生することも可能だ。
著作権保護機能では、HDCPによる暗号化出力機能に対応。DVI/HDCPまたはHDMI接続されたハイビジョンテレビや液晶ディスプレイで、最大1,920×1,080というフルHD解像度の画面表示を楽しめる。
ファイルの再生では、パソコンで一般的に使われるMPEG/AVI/WMVといった動画はもちろん、MPEG-4 AVC(H.264)/SMPTE VC-1/MPEG-2/WMV-HDなどのハイビジョン動画にも対応する。
音声では、DTS 96/24、DTS-HD、Dolby TrueHD/Dolby Digital PlusといったBlu-rayでサポートされるハイデフ音声のデコード/再生に対応。7.1chのDTS-ES、DolbyDigital EXなどにも対応する。少ないスピーカーで多チャンネル効果が得られるバーチャルサラウンド機能も搭載する。
こうした基本的な再生機能を搭載した上で、新バージョン「8」では「他のユーザとの情報共有」というコンセプトが打ち出された。専用のWebサイト「MoovieLive」との連携機能を新たに搭載している。
視聴した映画の再生時間や出演者、評価などのデータをユーザが作成し、データベース化できる「Movie Collection」は、「8」で新たに追加された機能。「MoovieLive」との連携により、データをアップロードすることができる。さらに、他のユーザが作成した情報をダウンロードしたり、他のユーザのレビューを参照したりといったことも可能。データは、DVDディスクを読み込むことで、ほぼ自動的に取得される(音楽CDの「CDDB」に近いイメージ)。
「Movie Remix」も新バージョンでの新機能。DVDに対して、ユーザ独自にブックマークやプレイリストを定義したり、独自の字幕を追加したりできる。アニメーションオーバーレイや音声の追加なども可能。作成した「Remix」ファイルは、「MoovieLive」にアップロードできる。他人が作成したリミックスを見て楽しむこともできる。
負荷のかかるHD動画の再生では、Dual Core/Quad Coreなどのマルチコアに対応。さらに、グラフィックカードの動画再生支援機能を搭載し、より低いCPU性能でもスムーズに再生できる。
「Ultra」版のほかに、Blu-ray/AVCHD、DTS-HD音声の再生機能が省略された「Deluxe」版もある。