Windows Vista SP1にも対応した統合ディスクユーティリティ。「Acronis Disk Director Suite 10.0」は、パーティション分割やドライブ管理、複数OSのマルチブートなど、ハードディスクを安全・快適に使いこなすための機能がまとめられたディスクユーティリティスイート。ウィザードが用意され、ディスク関連のさまざまな操作を簡単に行うことができる。ビルド2183になり、Windows Vista SP1に対応したほか、「Acronis OS Selector」でWindows Vistaのブートマネージャを統合できるようになった。
ソフトは、基本となるパーティション管理機能に加え、マルチOS環境を構築して起動ドライブを指定できる「Acronis OS Selector」、削除したパーティションを復元できる「Acronis Recovery Expert」、ハードディスクのセクタ内容を直接編集できる「Acronis Disk Editor」からなる。パーティション管理機能では、利用中のハードディスクの内容はそのままで新しいパーティションを作成したり、既存のパーティションを分割・結合、サイズ変更したり、さらにパーティションをコピー/移動したりといった操作を行える。ウィザードで基本的なパーティションの作成や復元、コピーなどを行える「自動モード」か、必要に応じて詳細な設定を行える「手動モード」かのいずれかを選択できる。手動モードでは、分割や統合に加え、
- フォーマット
- デフラグ
- ファイルシステムの切り替え(FAT16/32、Ext2/3)
- クラスタサイズの変更
- ドライブレターの変更
などを行うことが可能だ。「Acronis OS Selector」は、別のパーティションまたは同一パーティションに、複数OSをインストールできる機能。Windowsの各バージョン(3.1/95/98/Me/NT/2000/XP/2003)をはじめ、MS-DOS、Linux、FreeBSD、Solaris、SCO UNIX、OS/2など、幅広いOSに対応し、1台のパソコンでマルチOS環境を構築できる。起動方法を「起動時にOSを選択/デフォルトOSから起動」から選べるほか、指定秒数後にデフォルトOSを起動させることも可能。隠しOS/隠しパーティションの作成や、OSごとのパスワード保護などの機能も備えている。
「Acronis Recovery Expert」は、誤操作で削除してしまったり、停電やシステムエラーといった事故で起動できなくなったりしたパーティションを復活させる機能。パーティションそのものを復元したり、パーティションから必要なデータを救出したりすることができる。
「Acronis Disk Editor」では、ハードディスクのデータを直接編集できる。セクタを直接書き換えることで、ハードディスクを修復することが可能だ。パーティションのデータ内容を16進で表示する「16進」モードのほか、「パーティションテーブル」「FAT32ブートセクタ」「NTFSブートセクタ」「FATフォルダ」など、多彩な表示モードを備えている。セクタ内容のファイルへの保存、読み込みにも対応する。