暗号化されたファイルを分割保存することで、より高い安全性を確保するセキュリティ対策ソフト。「secureXecu(セキュアゼクウ)」は、エクスプローラ風のウィンドウにファイルを登録すると、その場で暗号化してくれる、手軽なセキュリティ対策(ファイル暗号化)ソフト。アプリケーションの起動時にユーザ名とパスワードを入力してしまえば、以降は文書の登録や表示のたびにいちいち認証を行う必要がなく、ふつうにファイルを開く感覚で利用できる。
メイン画面は、左右に2分割されたエクスプローラ風のデザイン。エクスプローラ同様、左にフォルダツリー、右にファイルリストが並ぶ。フォルダツリーのルートには「Xecu」というフォルダがあり、その下にユーザが任意のフォルダを作成できるようになっている(20階層まで)。フォルダツリーはWindowsのファイルシステムではなく、「secureXecu」独自のもので、登録されたファイルは「secureXecu」のデータフォルダ内に保存される。
ファイルの登録は、
- フォルダを選択した状態で、右クリックから「登録」を実行
- フォルダを選択後、右ペインのリスト部で右クリックして「登録」を実行
- エクスプローラなどからドラッグ&ドロップ
などの方法で行える。ファイルを登録すると暗号化が行われ、さらに2分割して保存される。データファイルの所在自体がわかりにくい上、データファイルだけを盗み出しても(「secureXecu」がない限り)表示できないという二重のセキュリティ対策効果がある。ファイルを閲覧する場合は、リスト上のファイルをダブルクリックするか、コンテキストメニューから「開く」を選ぶ。ファイルが復元された上で、関連付けされたアプリケーションで開いてくれる。アプリケーションを閉じると暗号化と分割が自動的に行われるため、ユーザが特に操作を意識する必要はない。
暗号化を解除して本来のファイル形式に戻したい場合は、「取り出し」を実行して保存するか、アプリケーションでファイルを開いた状態から「名前を付けて保存」で別ファイルとして保存すればよい。「名前を付けて保存」を実行する際、保存先として「secureXecu」のデータフォルダを指定すると、次に「secureXecu」を起動したとき、当該ファイルが自動的に登録されるようになる。
登録したファイルの名前の変更やフォルダの移動、ファイルの削除といった操作も可能。リストではアイコン、一覧、詳細の表示モード切り替えや、詳細モード時の並べ替えなど、エクスプローラに準じた機能を利用できる。オプションでは、分割保存先のフォルダを変更できるほか、「ファイル登録時に登録元ファイルを削除する」ように設定することもできる。