シンプルで軽快に動作するテキストエディタ。プログラミング言語のコマンドなどを自動認識して、編集画面上で自動的に色分け表示してくれる。「Peggy Pad」は、コマンド、予約語、コメント、タグ、文字列、数値などを自動的に色分け表示する機能を持つ、SDI形式のテキストエディタ。C/C++、HTMLをはじめとしたさまざまな言語に対応する。HTML+スクリプト言語のような混在言語ファイルの編集時には、文字列のほかに、背景色で色分け表示することも可能。ノーリツエレクトロニクステクノロジー製のテキストエディタ「Peggy」シリーズの“末妹(エントリー版)”にあたり、バージョン管理などの高度な機能は用意されていないものの、1ファイルあたり10,000回のUndo/Redoや、正規表現でマッチした文字列を使ってのタグ付き置換などは、上位版と同等の機能を利用できる。
大きな特徴は、色分け表示機能での対応言語の多さ。インターネット関連としては、PHP、HTML、CSS、JSP、ASP.NET(C#/VB/C++)、VB.NET、ASP(VB/JS)、ColdFusion、XML/XSL、PSP、Ruby、Perlなどの17種類。プログラミング関連では、C、C++、Delphi、VB.NET、PL/SQLなどのほか、組み込みマイコン専用C言語やアセンブリ言語、さらにはVerilog-HDL、Verilog-AMS、VHDL、LaTeX2eなどにも対応し、対応言語は実に80種類以上に上る(初期状態では一般的な言語の色分け表示のみに対応するが、作者のホームページから言語サポートファイルをダウンロードすることで、対応言語を追加できる)。
DLLを組み込んだり、コンテキスト正規表現によるカラー表示(CREC:Context Regular Expression Coloring)を利用して言語を定義できるのも特徴。コンテキスト正規表現を用いると、例えばテキストの見出しと思われる行の背景色を変えたり、メールを引用していると思われる行の文字色を変えたり、小学校の各学年で習う漢字ごとに色分け表示したりといったことが可能になる。
テキストエディタとしての機能は、切り取り、コピー、貼り付け、削除、オートインデント、すべて選択、指定行ジャンプ、対応括弧ジャンプといった基本的なものに加え、正規表現を使用した検索や置換、あいまい検索なども用意されている。文書内にブックマーク(しおり)を設定したり、文字罫線を引いたりといったことも可能だ。
漢字コードは、Shift JIS、EUC、JIS、UTF-7/8/8N/16(Little&Big Endian)に対応する。