対応するファイル形式を強化し、さらに進化したオーディオ/ビデオファイルコンバータ。「Tunebite 5」は、既存のオーディオ/ビデオファイルを読み込み、他の形式に変換できるマルチメディアファイルコンバータ。50種類以上のオーディオ/ビデオ形式に対応する。さらに、ストリーミング動画を「録画」することも可能。オーディオ/ビデオファイルをパソコンで再生しながら、同時に録音・録画することにより、DRM(Digital Rights Management)コピー保護されたデータでも記録できるという従来からの特徴はそのままに、新バージョン「5」では対応するファイル形式を強化。総合的なオーディオ/ビデオコンバータへと進化した。ユーザインタフェースも一新された。製品パッケージには、オーディオファイルの変換のみに対応した「Premium」と、ビデオにも対応した上位版の「Platinum」の2種類がある。
メイン画面は、従来のユニークなデザインから、一般的な動画変換ソフト風のものになった。変換元ファイルの指定は、画面にオーディオ/ビデオファイルをドラッグ&ドロップすればよい。「開始」ボタンをクリックすることで、あらかじめ指定されたオーディオ/ビデオ形式に変換される。
ストリーミング音楽をキャプチャすることもできる。メイン画面のタブを「ストリームキャプチャ」に切り替えてブラウザを開き、「Tunebite 5」の対応するストリーミングサイトに接続する(すべてのストリーミングサイトに対応しているわけではない)。ここで実際に音楽を再生すると、自動的に「Tunebite 5」が認識し、音楽がキャプチャされる仕組み。音楽の再生は、必ずしも楽曲の最後まで行う必要はない。「Tunebite 5」が曲を認識した時点で、別の曲の再生を開始してもよい。別の曲を再生しても、録音は各曲の最後まで行われる。
対応する形式は、オーディオがMP3/MP2/WMA/WMA Pro/OGG/M4B/AAC/AU/FLAC/AC3/WAVなど、ビデオがWMV/M4V/AVI/XviD/DivX/3ivx/3GP/3G2/MPEG/MOV/FLV/DV/H.264などと、数多い。エンコードパラメータは、フレームサイズやビットレートなどを自由に設定できるほか、iPodをはじめ、MotorolaやNokiaの携帯電話向け、汎用MP4プレイヤー向けなどのプロファイルが用意され、対応する機器用であればワンタッチで最適な形式を指定できるようになっている。
ビデオの変換は基本的にリスト順にひとつずつ行われるが、オーディオファイルの場合は「仮想サウンドドライバ」と呼ばれる機能により、最大9スロットの音声ストリーム変換を行うことが可能。3倍速で変換できる「高速デジタルダビング」と組み合わせることで、最大27倍速で変換することができる。
DRMで保護されたオーディオ/ビデオを変換できることも「Tunebite」シリーズの大きな特徴(パソコンでビデオやオーディオを普通に再生し、並行してキャプチャリングするもので、違法性はない)。「Tunebite 5」を使えば、DRMで保護されたWMA/M4B/M4P形式のオーディオ、WMV/M4V形式のビデオも変換することができる。
そのほか、音楽のタグやアルバムアートワーク、歌詞の自動検索・設定、音楽CD/MP3 CDの作成、携帯着信音の作成などの機能がある。