豊富な機能を備えたデスクトップアクセサリ。カスタマイズ自由度の高さが特徴。「Lupina」は、4種類のスタイルによるランチャ、豊富なアクセサリ類、Windowsの操作を支援・補助するシェル拡張機能などから構成されるデスクトップアクセサリ。利用するツールの種類や設定、外観などはユーザの好みでカスタマイズでき、「テーマ」として保存することができる。特定のWebページ(HTML/XSS)から情報を取得して、ニュースや天気予報などを表示する「Webウィンドウ」機能もある。
搭載された機能は、大きく分けて二つ。
- 単独で動作する「ツール」と、主に他のアプリケーションやシステムと連携して動作する「付加機能」
- Windowsの操作を快適にする「シェル拡張機能」
「ツール」にはランチャ、時計、カレンダー、リソースモニタ(CPU/メモリ/ネットワークなどの使用状況をグラフやメーターで表示)など、主に画面に常駐させて利用するものと、スケジューラ、簡易メーラ(メール送受信/メールチェック)など、必要に応じて画面上に呼び出して利用するものとがある。各機能は独立しており、個別に表示/非表示を設定することができる。ランチャには「アイコン」「メニュー」「コマンドライン」「キーボード」の4種類が用意され、使い分けられるようになっている。
- アイコンランチャ:Lapinaウィンドウのアイコンにアイテムを割り当てる
- メニューランチャ:ポップアップメニューにアイテムを割り当てる
- コマンドラインランチャ:任意に設定した「コマンド名」によりアイテムを起動する
- キーボードランチャ:数字キーにアイテムを割り当てる
ランチャには、アプリケーションや「Lupina」の各機能を登録でき、「Lupina」起動中に起動したアプリケーションを、自動的にランチャへ登録させることもできる。任意のフォルダを登録することで、簡易ファイラとして利用することも可能だ。各ツールの表示方法や設定は自由にカスタマイズできる。例えば、画面上の位置とサイズは、ツールごとに1ピクセル単位で設定することが可能。ランチャや時計、グラフの形状、カレンダーの表示スタイルは、色やデザインも含めて、細かく指定することができる。
カスタマイズしたツールごとの設定や、全体的な外観などを一括管理するために「テーマ」設定機能が用意されている。常駐するツールやランチャアイコンなどが配置され、デザインされた「テーマ」があらかじめ20種類以上も用意され、目的や好みによって画面の雰囲気を変更することが可能。各テーマで表示されるツール/ウィンドウの種類や順番などを編集したり、ユーザ独自のテーマを作成したりといったこともできる。
シェル拡張機能には、
- エクスプローラへの機能追加(フォルダ移動/リスト表示編集/リスト整列順の変更/アイテム選択状態の変更)
- ウィンドウ位置とサイズの変更
- ウィンドウ透過設定
- 【Caps】キーによるマウスエミュレート動作
などがあり、さらに起動中のアプリケーションウィンドウにさまざまな機能を追加する「拡張メニュー」機能もある。拡張メニューでは例えば、- ウィンドウのキャプチャ/ファイル保存
- 画面の暗転表示(特定のウィンドウ以外を暗くする)
- ファイル名の一括変更
- ダイアログ表示の拡張(表示位置の復元/ボタンへのポインタ移動)
- 「名前を付けて保存」メニューの補助(テキストの前置/後置、連番)
といった操作を行える。