Microsoft Office文書ファイル専用の圧縮ソフト。文書の形式はそのままに、ファイルサイズのみを圧縮する。「NXPowerLite」は、Microsoft Word/Excel/PowerPointで作成された文書ファイルのサイズを圧縮して軽量化するソフト。(一般的なアーカイバのような形式で圧縮するのではなく)文書形式を変えることなく、ファイルサイズのみを圧縮する。圧縮後もそのまま元のアプリケーションで開いたり、編集したりすることが可能。表示専用の形式に変換してしまうといった制約もない。「高解像度プロジェクタ用」「電子メールでの配布用」など、圧縮レベルは用途に合わせて設定することができる。
実際の処理は、圧縮効果のあるファイルに対してのみ行われ、効果のないファイルについては、新たにファイルが生成されることはない。Word/Excel/PowerPoint以外の文書を圧縮対象として登録した場合は、実行開始前に警告メッセージで教えてくれる。
圧縮するファイルの指定は、エクスプローラなどからのメイン画面へのドラッグ&ドロップで行えるほか、コンテキスト(右クリック)メニューの「NXPowerLite を使用して最適化...」などからも行うことが可能。さらに、Microsoft Officeアプリケーションの「ファイル」メニューにも「NXPowerLite を使用して最適化...」が追加され、Officeから直接「NXPowerLite」を起動して、ファイルを指定することができる(この際、ファイルを受け渡すために、Office側で開いている文書は自動的に閉じられる)。
選択できる圧縮のレベルは、
- 通常の圧縮:画面表示および高解像度プロジェクタでの表示に適した圧縮
- 高圧縮:Webでの配布や電子メールでの添付用。ファイルサイズは小さくなるが、画質が低下することもある
- 高画質圧縮:印刷物作成用。通常の圧縮よりサイズは大きめだが、高画質を維持する
- モバイル機器用圧縮:240×320ピクセル以下の画面サイズのモバイル機器に適した圧縮
- カスタム圧縮:画像の解像度(DPI)、JPEGの圧縮レベル、トリミングや画像サイズ変更などを指定できる
の5段階。圧縮後のファイルは、初期状態では「元のファイル名+(NXPowerLite).拡張子」という名前が付けられ、元のファイルと同じフォルダに保存される。複数ファイルを一括して圧縮する場合は、保存先のフォルダを別途指定することもできる。圧縮処理の実行後は、元のファイルサイズと最適化されたファイルサイズ、圧縮されたサイズなどが表示されるほか、ファイルの情報を表示したり、メールソフトを起動して新規作成メールに添付したりといった操作を行える。