ワンタイムパスワードとハイブリッド暗号方式を利用し、高いセキュリティ性能を実現したファイル暗号化(アーカイブ)ソフト。「ワンタイムパック (Otpack) 」は、一度限りの使い捨てパスワードを使って、ファイルの暗号化(圧縮)と復号化(解凍)を行えるソフト。パスワードを教え合うことなく、安全に暗号化ファイルをやり取りできる。暗号方式は「RSA2048bit(公開鍵)」「AES256bit(共通鍵)」のハイブリッド方式を採用。30日間試用できる。
「ワンタイムパック」では、ファイルの暗号化時と復号化時にワンタイムパスワードを使用する。ワンタイムパスワードを生成するには、まず対になる二つのパスポートファイルを作成する。そのパスポートファイルのひとつ=公開パスポート(*.public)を使ってファイルを暗号化し、もう一方のパスポートファイル=秘密パスポート(*.private)で復号化する仕組み。
つまり、ファイルを暗号化してやり取りする場合、
- 受信側がパスポートファイルを作成し、公開パスポートを送信者に送る
- 送信者はその公開パスポートでファイルを暗号化して、受信者に送る
- 受信者はその暗号化ファイルを手許にある秘密パスポートを使って復号化する
という手順になる(※1.は基本的に一度だけ行えばよい)。パスワード自体のやり取りがないので、第三者によって復号化される危険がない。パスポートファイルの作成時にはファイルの有効期限を設定することが可能。暗号化時に復号化の期限を設定することもできる。ファイルの圧縮レベルは9段階から選択できるようになっている。
複数の公開パスポートを使ってファイルを暗号化することも可能だ。複数の公開パスポートを使って暗号化されたファイルは、対応する複数の秘密パスポートで復号化できる。Aさんから送られた公開パスポートaと、Bさんから送られた公開パスポートbの二つを使って暗号化されたファイルは、AさんもBさんもともに復号化することが可能だ。
操作は非常に簡単。暗号化/復号化したいファイルとパスポートファイルを指定するだけでよい。暗号化/復号化ともに、メイン画面やデスクトップアイコンへのドラッグ&ドロップに対応している。
パスポートファイルを使用せず、パスワード方式での暗号化/復号化を行うこともできる。