高い変換精度と強力な入力支援・校正支援機能が特徴の“定番”日本語入力システム。Webサイトや外部アプリケーションと連携する拡張機能「ATOKダイレクト」が追加された。「ATOK 2008」は、正確で美しい日本語を効率的に入力できることで定評のある日本語入力システム「ATOK」シリーズの新バージョン。変換エンジン「ATOKハイブリッドコア」に統計的言語処理を取り入れて変換精度を向上させたほか、「ATOKダイレクト」「変換候補表示デザイン切り替え」などの新機能が搭載された。校正支援などの既存機能も大幅に強化され、日本語入力をよりスムーズに行えるようになった。
「ATOK」の特徴は、何といっても強力な入力支援機能にある。先頭の数文字を入力するだけで変換候補を予測して表示する機能や、入力文字列から連想される語句を変換候補とする「連想変換」などの機能だ。
さらに、新バージョン「2008」では、変換対象文字列だけでなく、後ろの文節まで連動して変換する「次候補連動変換」機能が追加された。これは「2000年から2005年にかけて〜」などといった文章で、先頭の「2000年」を「二〇〇〇年」と変換すると、「2005年」の部分も「二〇〇五年」に変換されるというもの。文節ごとに変換候補を選択する手間がなくなる。
「ら抜き表現」「二重敬語」「慣用句・ことわざの誤り」「助詞の連続」「よく似た同音語」などを指摘してくれる校正支援機能にも、記号や英数字の全角/半角を表示して誤入力を防ぐ機能や、間違っているカタカナ語が入力されたときに正しいカタカナ語を指摘すると同時に、正しい言葉で確定させる機能が追加された。
今回のバージョンアップの目玉ともいえるのが「ATOKダイレクト」機能。Webサービスや他のアプリケーションと連携して変換候補を検索する機能で、プラグインとして提供される(プラグインのダウンロードには「ATOK 2008」のユーザ登録が必要)。現在公開されているプラグインは、
- ATOKダイレクト for はてな
- ATOKダイレクト for goo
- ATOKダイレクト for 乗換案内(「乗換案内Ver.5 [Just MyShop特別版]」が必要)
など。入力した文字列をキーワードとした「はてなダイアリー」キーワードや「goo辞書」の見出し語、さらに駅名を入力した場合は「乗換案内」の経路情報や料金などが変換候補として表示される。標準で含まれる辞書・辞典のほかに、「ATOK」対応の電子辞書・辞典・文例集などを別途、追加することも可能。対応辞書のうち、「乗換案内 駅名変換辞書 for ATOK」「会社四季報 企業名変換辞書 for ATOK」「『説得できる英文Eメール200の鉄則』文例」「明鏡国語辞典・ジーニアス英和/和英辞典 /R.3 for ATOK」を同梱した「ATOK 2008 [プレミアム]」も用意されている。