高速な処理が特徴のバックアップソフト。ハードディスクのボリュームの複製やドライブの完全複製(クローン作成)などを、簡単な操作で行える。「コピーキャットX」は、高度なバックアップ/コピーが行える多機能ディスクユーティリティ。ボリューム単位のバックアップのほか、ディスクやCD/DVDメディアの完全複製、問題のあるディスク/メディアからのイメージ作成なども可能。Boot CampでMac環境から使用するWindows/Linuxのボリュームにも対応する。
用意されたモードは、
- バックアップ/リストア:ハードディスクのバックアップおよびリストア
- 複製:ハードディスクおよびDVD/CDメディアのクローン作成
- 復元:問題のあるディスク/メディアからのディスクイメージの作成
の3種類。「バックアップ/リストア」では、ハードディスク/ボリュームの圧縮イメージを作成し、別のボリュームに保存する。「複製」では、元のディスクから複製したディスクイメージを作成することが可能だ。複製先には最大15個までのボリュームを指定できる。複数の複製先に対して並列処理を行うことが可能で、大量のコピーも短時間で終了する。「復元」では、破損したり、動作が不安定化したりしているディスクや、キズのあるCD/DVDメディアから、エラーを回避しながら可能な限りデータを抽出し、別のディスクにイメージファイルとして復元する。CD/DVDなどのメディア種類や、ネットワーク上のサーバなどの保存先に応じて、指定サイズで分割することも可能。レジューム機能があり、1回でリカバリを完了できない場合は、一時的に処理を中断することもできる。例えば「復元処理がなかなか進まないときはいったん中断し、ドライブの冷却を待ってから再開するか、再起動してリトライする」といったことが可能だ。
基本的な操作は、
- 動作モードを指定
- 対象とするディスクまたはボリュームを指定
- 保存先を指定
の3ステップで完了する。「バックアップ/リストア」「複製」「復元」のいずれのモードでも、指定したボリューム/ディスクから作成したイメージをバックアップファイルとして保存する。イメージファイルには、ブート関連情報やアイコンの格納場所など、元のメディアの情報がすべて含まれる。未使用領域はスキップされるため、高速な処理が可能な上、バックアップ容量も最低限に抑えられる。Boot CampでMac環境から使用するWindows/Linuxのボリュームにも対応し、バックアップの作成や複製を行える。複数OSのパーティションが混在しているディスクを複製することも可能だ。