パソコンと携帯音楽プレイヤーとの間で楽曲データをやり取りできるデジタルオーディオソフト。「BeatJam」は、デジタル著作権管理(DRM)技術である「OpenMG」と「Windows Media DRM10(WDRM10)」に対応したデジタルオーディオソフト。多数の音楽形式と幅広い携帯音楽プレイヤーに対応し、楽曲の再生やデータの転送を行うことが可能。さまざまな音楽配信サイトと連携し、シームレスにアクセスできる。新バージョン「2008」では、ジャストシステムが提供する音楽コミュニティサイト「Music@Life」との連携機能が強化された。
「BeatJam 2008」の持つ基本機能は、
- CDからの音楽取り込み
- 音楽配信サイトからのダウンロード(購入)
- 楽曲のプレイヤーへの転送
- 楽曲の管理
- 楽曲の再生
対応する音楽配信サイトは、(前バージョンでも対応していた)「mora」「mora win」「HMV DIGITAL」のほか、「2008」で新たに加わった「OnGen」。購入時の支払いは、クレジットカード決済の「@Lifeレジ」のほか、電子マネー「Edy」で行うことも可能で、クレジットカードを所有していなくても楽曲を購入できる。「Music@Life」では、「BeatJam 2008」が管理するライブラリ情報や音楽再生履歴を、会員専用「マイページ」にアップロードし、自分の利用歴を視覚的に表示させたり、他のユーザが現在「BeatJam 2008」で再生している曲を確認したりすることができる。さらに、多くのユーザの統計情報を参照することも可能で、例えば「現在20代のユーザの間で流行する音楽をランキング表示させる」といったことができる。「Music@Life」や音楽配信サイトへは、「BeatJam 2008」のウィンドウ内からシームレスにアクセスすることが可能だ。
DRMでは、ソニーの「OpenMG」とマイクロソフトの「WMDRM10」に対応することで、数多くのプレイヤーで利用することが可能。ソニーのWALKMANシリーズやWindows Mediaに対応した多くのプレイヤー、携帯電話などでも利用できる。「2008」では新たに、PlayStation Portable(PSP-2000)にも対応した。
CDの取り込みでは、MP3/WMA/WAVのほか、ATRAC/ATRAC Advanced Losslessコーデックに対応する。利用する携帯音楽プレイヤーと取り込み時の形式を合わせておけば、パソコンからプレイヤーに転送する際、再エンコードする必要がなく、高速に処理できる。さらに、パソコンのハードディスクを経由することなく、CDから直接プレイヤーに楽曲を転送することも可能。ワンクリックですべての転送が終了し、極めて容易に楽曲をプレイヤーに転送できる。
楽曲の管理機能では、「アルバム」「アーティスト」「曲名」といった一般的な楽曲管理はもちろん、再生回数の多い順や少ない順、最近転送した順などで管理することも可能。これらのデータから独自のプレイリストを作成できるのはもちろん、対応するプレイヤーにプレイリストを転送することもできる。
インタフェースは、視認性の高いカラーリングと大きめのアイコンで、はじめて使う場合にもわかりやすい。