Windows上で再生された音声をPCM音声として取り込み、編集できる音声録音・編集ソフト。「超驚録」は、“パソコンで再生している音なら、どんな音でも取り込める”ソフト。音楽や音声はもちろん、「Skype」などのIP電話ソフトを使った際の会話内容も録音することが可能。録音対象となるのは、Windows Media Playerで再生される音楽、Podcast、ネットラジオといった音楽や音声など。もちろんWebブラウザで再生される音楽なども録音できる。新バージョン「3.10」では、Windows Live Messenger 2008、Skype 3.6の録音にも対応した。
インストールすると「超驚録マネージャー」がタスクトレイに常駐する(Windowsのスタートアップに登録される)。アプリケーションの起動や利用開始を監視し、効率よく録音できるようになっている。「超驚録」本体では、目的とするアプリケーションを起動した状態で、ツールバーの「録音ボタン」をクリックするだけで、現在再生されている音声を録音することが可能だ。
録音対象となるサウンドデバイスは、ユーザが設定することが可能。複数のサウンドデバイスが接続されている場合でも、リストからデバイスを選択して録音できる。
録音は任意時点で行えるのはもちろん、自動的に開始させることも可能。指定したサウンドデバイスで行われる音声再生を検出し、自動的に録音を開始する。音声ボリューム閾値を指定して、再生ボリュームが一定以上になったときに録音を開始させることも可能。ノイズが多いソースの場合に、誤って録音が開始されてしまうのを防げる。あらかじめ指定した時間が経過すると自動的に停止するタイマ録音や、指定時間ごとにファイルを区切る「自動分割録音」といった機能も用意されている。
SkypeやWindows Live Messengerなどで送話・受話双方を録音する場合は、それぞれの録音ボリュームを独立して調整できる。送話と受話は、まとめてひとつのチャンネルに録音することも、ステレオ音声で左右に振り分けて録音することも可能だ。
録音された音声は、WAVファイルのほか、WMV/MP3にエンコードして保存できる。さらに、
- 前後の無音区間の自動削除
- 空白(無音)の挿入
- 音量調整
- 音声ファイル全体の再生時間調整
- ピッチシフト(音程変更)
- フェードイン/アウト
- ディレイ
- コーラス
といった加工も可能。加工は録音された音声全体に対して行えるほか、選択部分のみに行うこともできる。選択部分のカット&ペーストも可能だ。既存の音声ファイルに対して加工を施すこともできる。「WAVを読み込み、MP3で保存する」といったこともできるため、音楽・音声エンコードソフトとしても利用できる。Ver.3.04からは動作環境としてWindows Vistaに対応。Ver.3.10では、録音の一時停止/再開も行えるようになった。