“ウイルス多重防護壁”「イージスブロック」を搭載した統合セキュリティ対策ソフト。2種類の検索エンジン/定義ファイルを使用することで、高い検出率を実現する。「G DATA TotalCare 2008」は、ダブルエンジンが特徴のセキュリティ対策ソフト「G DATA」シリーズの新バージョン。システム負荷を軽減させる「バックグランドスキャン」や、オンラインゲームの利用に最適化された「オンラインゲームオートパイロット」などの機能が新たに追加された。「TotalCare」はシリーズ最上位版にあたり、コンピュータウイルスやスパイウェアの検出・除去を行うアンチウイルス、ネットワーク経由での侵入を防止するファイアウォール、不正アクセス防止、迷惑メール防止といったセキュリティ対策機能のほか、パソコンの最適化とバックアップの両機能を搭載する。
ウイルス対策での大きな特徴が「イージスブロック」。特性の異なる2種類の検索エンジン/定義ファイルを用いて、幅広い範囲のウイルスを迅速に検出することが可能。
- 1時間に1回の頻度で更新され、広い範囲のウイルスを検出できる「レッドワクチン」
- 不定期に更新され、既存ウイルスの「亜種」に対して高い検出能力を持つ「イエローワクチン」
の2種類を併用することで即応性が高く、かつ幅広い範囲でのウイルス検出を実現する。両検索エンジン/定義ファイルはそれぞれ別の研究所で開発され、万が一、片方が取りこぼしても、もう一方がフォローする。さらに、定義ファイルに登録されていない未知のウイルスも検出する「ヒューリスティックスキャン」や、新種ウイルスの嫌疑のかかるファイルが確認されてから30秒〜2分程度という短時間で通知を行い、「安全」と確認できるまでアクセスをブロックする「アウトブレイクシールド」などの機能も搭載し、高い防衛能力を備えている。新バージョンで新たに搭載された「バックグランドスキャン」は、パソコンの低負荷時を検出して、ディスクのスキャンを行う機能。他の用途に使われている際は、スキャンにかける負荷を自動的に減らす。
従来より搭載されていた不正アクセス防止機能は、新バージョンでより強化された。一般的なアクセス防止はもちろん、「Magic Lantern」「CIPAV」など、自分自身が動作している形跡を隠すステルスウェアを、管理者権限にかかわらず検索・駆除できるようになった。
ファイアウォール機能は、
- 侵入検出とインターネットの緊急停止
- URL/Webフィルタリング
- フィッシングサイト検出・防止
といった、多くのセキュリティ対策ソフトが備える機能を搭載。さらに、Winnyの動作を検出して自動的に動作を抑制する機能も備え、Winny経由でウイルス感染することはもちろん、管理者に隠れてWinnyが使用されることも防げる。「オンラインゲームオートパイロット」は、オンラインゲームの利用に対応した機能。ゲームタイトルに合わせた通信ルールを自動判別し、ユーザがファイアウォールの設定を変更することなく、ゲームをプレイできるようにしてくれる。日本国内で主流となっているオンラインゲームに対応。ボタンを押すだけで、通信の許可が自動的に行われる。
迷惑メール防止機能は、POP3プロキシによってさまざまな種類のメールソフトに対応する。定義済みフィルタと自己学習型フィルタを搭載し、高い阻止率を保つ。新バージョンでは、特定の言語(群)で書かれたメールを受信しないよう設定することもできるようになり、海外からの不快な迷惑メールを防止できる。
ウイルス対策、ファイアウォールといった機能以外にも、ディスク上のファイルを定期的にバックアップする機能やパソコンの最適化機能を備えている。