毎日の買い物から銀行や証券の口座、ローンなど、さまざまな個人資産を一元管理できるソフト。ライフプランやローン返済計画の作成なども可能。「Microsoft Money Plus Edition」は、さまざまな形に分散されている個人資産の全体像を把握し、資産管理からライフプランまでを一括して行える個人資産管理ソフト。新バージョン「Plus Edition」では、「Money」を起動しなくてもデータを確認できるガジェット「マイクロソフト マネー インサイト」や、取り引きにファイルを関連付ける機能が追加された。
管理できる個人資産は「現金」に加え、「銀行」「クレジットカード」「投資(証券口座)」「家/不動産」「自動車」「ローン」など多岐にわたる。取引の明細は各資産ごとに行うが、どこにどれだけの資産があるかを一覧で把握することが可能で、資産間の移動も自在だ。
取引の入力操作は極力軽減できるよう工夫されている。例えば、一度入力した支出先/支出元は、次回からプルダウンメニューで選択するだけで入力できる。150以上の金融機関の取引明細をインターネットからダウンロードして、そのままデータとして取り込むことも可能。さらに株価や為替レート、投資信託の基準価額を、インターネットから随時更新することもできる。
資産状況は、グラフやレポートでわかりやすく把握できる。「食費」「光熱費」といった費目だけでなく、「生活費」「貯蓄や返済」「老後資金」「予備費」「娯楽費」といった五つの大きなグループで予算を設定する「グループ予算」機能を使うことで、全体のバランスを見通した効率的な管理ができるようになっている。
今回バージョンで追加された新機能のひとつ「マイクロソフト マネー インサイト」は、「Money」本体とは別のガジェット(ミニソフト)として提供される。タスクトレイに常駐させておくことで、「Money」本体を起動しなくても、「Money」のデータを参照したり、データにもとづいた通知を受け取ったりできるようになる。「マイクロソフト マネー インサイト」には、
- 支払い予定の確認ができる「支払予定インサイト」
- 各口座の残高や入出金のバランスを確認する「キャッシュフローインサイト」
- 気になる費目の支出状況を確認する「支出メーターインサイト」
の三つのインサイトがある。「支払予定インサイト」では支払期限が近づいたとき、また「支出メーターインサイト」では、設定した支払限度額に近づいた(もしくは超えた)ときに、それを通知してくれる機能がある。新バージョンでのもうひとつの新機能は、取引ごとにファイルを関連付ける機能。明細書や領収書などの画像ファイルや文書ファイルを関連付けて記録しておくことができる。