「Hime95」は、本日の日付などを確認するのに便利な、コンパクトな日めくりカレンダーソフト。起動するとタスクトレイに常駐し、アイコンの形式で「今日の日付」を表示する。アイコンのデザインは、実際の日めくりカレンダーを意識した白地に黒い細線の枠となっている。

表示できるのは本日の日付のほか、「月」「曜日」「時刻」「週番号」のアイコン。ユーザの好みや目的に応じて、個別に追加表示させることができる。

「今月のカレンダー」を表示させることも可能。一般的な月間カレンダーに週番号表示が追加されている（カレンダーの表示は一般的なカレンダーと同様、日曜日からはじまるが、週番号はISOに従って月曜日からカウントされる）。祝祭日にも対応する。カレンダー上で日付がマゼンタで表示されるとともに、日付へのオンマウスでツールチップが表示され、祝日の名称を知ることができる。

カレンダーは万年カレンダーに対応。カレンダーの下に表示されている「年」や「月」の横にあるボタンをクリックすることで、表示されるカレンダーを変更できる。

必要なときにワンタッチで万年カレンダーを呼び出すことができるのも便利。「日付や休日を確認したくなったときにすばやく呼び出し、必要がなくなったらすぐに閉じる」といった使い方ができる。

設定するのにHime95.iniの内容をテキストエディタ等で直接変更したり、環境によってはファイアウォールの設定をする必要があったりなど、若干の知識は必要だが、SNTPクライアント機能を備えているのもうれしい。パソコンの内蔵時計はノイズの影響などもあり、精度が低く簡単に狂ってしまうが、これを常時正しい時刻に合わせておくことができる。カレンダー機能のついでに使えて、わざわざあらためてインストールしなくてよいのもポイントが高い。

その後、Windowsの簡単なカレンダー機能を高機能化すべく、他のソフトウェアの邪魔にならず、それでいて状況の変化を伝えられるタスクトレイのおもしろさを活用すべく、「Hime95」を作りはじめました。

開発中に苦労した点、継続できた点
タスクトレイへのアイコンの登録、変化、複数表示への対応、各種資料を集めながらの試行錯誤な開発でした。バグを残したまま公開したこともありました。それでも、10年も維持管理し続けられたのは、便利だと使ってくれる方々の声と、したいことを実現するプログラミングの楽しさがあったからです。Windows Vista対応についても、直接声をいただいたことで実現できました。Vistaには日めくり風のカレンダーが搭載されましたので、そろそろお役ごめんかと思っておりました。

ユーザにお勧めする使い方
スタートアップに登録していただき、いつでも、ぱっと見て今日の日（月・曜日・週番号）を確認していただくのが、最も「Hime95」らしい使い方だと思います。

今後のバージョンアップ予定
一時期、多機能化したVer.2系を作りましたが、「『Hime95』は単純である」に立ち返っております。今後、大きな機能強化はありません。しかし、不具合対策は当然として、法改正によるカレンダーの変更には追従します。2008年対応は、2008年年始までを予定しています。