パソコンからの情報漏洩や不適切な使用を防止するためのモニタリングソフト。「スペクタープロ」は、ユーザがパソコンに対して行う操作を自動的に記録し、情報漏洩や不正な使用を監視・防止できるモニタリングソフト。プログラムの使用状況やアクセスしたURL、キー入力、画面の状態などを、ユーザに意識させることなく記録・監視できる。
システムに常駐し、パソコンの操作を自動的に記録する。常駐時に、タスクトレイアイコンを表示する通常の動作モードのほか、アイコンなどを表示せず、「スペクタープロ」が動作していることをユーザに知らせない「ステルスモード」も利用できる。
「スペクタープロ」の動作中は、基本的にパソコンでの操作すべてが記録される。記録されるのはプログラムの起動、ブラウザで表示したURL、キー操作、ファイル送信、メール送受信、チャット/IMなど。いずれも(コンピュータの)セキュリティに影響を与えるものだ。
記録された内容は、「スペクタープロ」のメイン画面でブラウズすることができる。メイン画面は、タスクトレイアイコンやプログラムのショートカットから呼び出せるほか、ステルスモード時でもホットキーによりポップアップ起動できる。(通常は)パスワードが設定されるため、操作の監視は管理者以外には行えない。記録されたデータはネットワークで共有することが可能。ユーザが使用しているパソコンを直接操作しなくても、ネットワーク接続された他のマシンから操作ログを監視できる。
操作記録は「チャット/IM使用状況」「オンライン検索」「表示されたWebサイト」など、9カテゴリに分類して表示される。例えば「表示されたWebサイト」では、あたかもIEの「履歴」のように、アクセスした日付、サイト、URLなどを一覧することができ、「ユーザがいつどのサイトをアクセスしたか」がひと目でわかるようになっている。
記録データのランキング表示も可能。URLをアクセスした回数が多い順やプログラムを使っていた時間の長い順などで閲覧できる。例えば、仕事に関係ないはずのアプリケーションを長時間使っていた場合にはすぐにわかる。
画面の自動キャプチャ機能もある。パソコンを使用している間の画面を一定時間(初期設定では30秒ごと)に記録し続ける。日付/時刻を指定して、そのときのパソコンの画面の状態を表示させることができるほか、動画のように操作の推移を表示させることも可能。4ビットグレースケールの画像(初期設定)で記録することが可能で、定期的にスナップショットが取られていることは、実際にパソコンを使用しても気づかない。
インターネットアクセスやチャットの利用については、監視・記録するだけでなく、ブロックすることも可能。ブラウザであればURLごとや時間帯別、IMであればIMそのものを禁止できるほか、特定の相手との会話を制限することも可能だ。