S.M.A.R.T.情報を利用した“ハードディスク健康診断・監視ソフト”の新バージョン。USB/IEEE 1394接続のドライブへの対応や、より詳細なS.M.A.R.T.情報の表示をはじめ、さまざまな機能強化が図られた。「HDDlife JE」は、S.M.A.R.T.(Self-Monitoring Analysis and Reporting Technology)と呼ばれるハードディスクのステータスを読み取り、解析する機能を持つハードディスク診断ソフト。ハードディスクの故障の危険性を事前に予見することができ、障害対策に役立てられる。
メイン画面は、接続されたドライブの台数分のタブが表示されるダイアログ風のデザイン。ハードディスクは、IDEやシリアルATA(SATA)で直接接続されているもののほか、S.M.A.R.T.取得インタフェースが用意されたUSB/IEEE 1394接続の外付けドライブの一部にも対応する。
画面には、ハードディスクの名前や容量といった基本的な情報のほか、ハードディスクが返すS.M.A.R.T.情報から得られる温度、稼働時間、アクセス状況、健康状態、性能などが表示される。健康状態と性能は、新品の状態を100%としたパーセンテージで表示され、ハードディスクの状態を把握しやすい。さらに、すべての状態から下される「評価」もわかりやすい文章で書かれ、数値から読み取らなくても、ハードディスクの状態を簡単に判断できるようになっている。
より詳細な情報を知りたければ、S.M.A.R.T.の検査項目を一覧表で確認することが可能。スピンアップ時間や読み取り/書き込みエラー発生率、異常セクタ数など、専門的な知識がなければ理解できないものも含まれるが、項目ごとに解説が表示されるので理解の助けになる。
常駐することで、ハードディスクの状態を常時監視させることも可能。監視周期は、全ステータスと温度のみをそれぞれ個別に設定できる。特にハードディスクの動作に影響を与えることが多い温度だけを頻繁に監視することが可能だ。異常が発見された場合は、音を鳴らしたり、自コンピュータやネットワーク接続された他のコンピュータに警告メッセージを表示したり、特定のアドレスに対してメールを送信したりといった方法で告知してくれる。さらに、自動的にパソコンをシャットダウンさせたり、スリープさせたりして、致命的な故障を回避することも可能。警告を発する温度や容量、その他のステータス、警告方法などは、ユーザが細かくカスタマイズできる。
常駐したタスクトレイアイコンでハードディスクの状態を知ることも可能。ドライブの温度や残り寿命、健康状態などをアイコンで確認できる。
Ver.3では、Windows Vistaへの対応、Windows Vistaでのガジェットの追加、AAM (Automatic Acoustic Management) 技術による静音化なども図られた。