「Yahoo!あんしんねっと」は、インターネットサイトへの接続を制限し、有害サイトや不適切なサイトから子どもを守ってくれるソフト。保護者1名あたり最大10名までの子どもを管理対象として登録することが可能。それぞれの子どもに対して、個別に制限を設定できる。子どものインターネット利用時間の制限やアクセス履歴の確認も可能。利用するには保護者、子どもともにYahoo! JAPAN IDが必要。

フィルタリングや利用制限は、インターネットへの接続にログインを要求することで実現している。Yahoo! JAPAN IDごとに接続制限が設定されるので、子どもは自分のIDに許可されたサイトだけしか閲覧できないようになる。

ブロック対象にできるのは、Yahoo! JAPANが規定する有害サイト（「セックス・ヌードなどのポルノ」「出会い系」「暴力の助長」「自殺の肯定と助長」「フィッシング詐欺」など、計8ジャンル）と、保護者が選択・追加できる「ウェブメール」「掲示板」「ブログ」「ショッピング」などのジャンルに分類されたサイトだ。

アクセス制限には年齢別の標準設定が用意され、「無制限」および「高校生」「中学生」「小学生」の各レベルから選択して、簡単に設定できるようになっている。さらに、個別のサイトを指定してブロックしたり、逆に個別に許可を与えたりすることも可能だ。「Yahoo!きっず推奨サイトだけにアクセス許可を与える」といったこともできる。

表示されたページ内に不適切な用語がないかを監視して、該当する用語があった場合には即座にブロックする「キーワードフィルター」という機能もある。「キーワードフィルター」では、子どもが掲示板やblogに不適切な用語を書き込もうとしたときに、これをブロックすることも可能。さらに、不適切な用語だけを伏せ字にして表示することもできる。

ただ問題は、サイト自体は有害とはいえないものの、「見せたくないページが含まれる」というケース。これを追いかけるのは大変なことだが、これもジャンル選択や「キーワードフィルター」機能で、かなりカバーできるだろう。設定も簡単で、特に小さな子どもであれば、「『Yahoo!きっず』推奨サイトだけを見ることができる設定」で十分なようにも思える。

もうひとつ便利なのが、各種設定をインターネット上で行う仕様になっていること。子どもが使うパソコンとは別のマシンから設定画面にアクセスできるので、操作方法などを見せずに設定を行うことができる。

とにかくYahoo! JAPAN IDだけで手軽に使えるので、まだサイトブロックを導入していない家庭は、ぜひ試してみてほしい。

開発中に苦労した点
インターネット上に無数に存在し、増え続けている不適切なサイトを網羅するには、人手による収集では何人いても足りないと考えています。そこで不適切なコンテンツを自動的に高精度で判定する技術を開発しました。これにより、従来の手法と比較して20倍以上の収集実績を出すことに成功しました。

またVer.2では、ブラウザで表示する内容を、その場で自動判定する「キーワードフィルタリング」という技術を実装しました。これにより、新しくできたばかりの有害サイトにアクセスした場合や、コミュニティサイトにお子さまが不適切な書き込みをしようとした場合にも、即座にブロックできます。

ユーザにお勧めする使い方
掲示板やblogなどで、誹謗・中傷などの不適切な書き込みをしようとするとブロックする「キーワードフィルタリング」機能を提供しています。お子さまが知らず知らずのうちに人を傷つけるような書き込みをしてしまうことを未然に防ぎ、コミュニケーション上のトラブル防止に役立ちます。

また、Yahoo!きっずが推奨するサイトだけを閲覧できる設定（ホワイトリスト方式）も提供しています。ホワイトリスト方式は、専任のスタッフがサイトの内容を一つひとつ確認したうえで登録を行っていますので、とても安心してご利用になれます。ほかにも、お子さまのサイト閲覧履歴をあとで確認したり、曜日・時間帯などによるインターネット利用を制限したりもできます。

お子さまとご家族が、安心してインターネットを存分に楽しめる「Yahoo!あんしんねっと」。ぜひ、お試しください。