Windowsの操作をワンタッチでロックできるソフト。あらかじめ登録されたパスワードが正しく入力されるまで、キーボードやマウスを操作できなくする。「鍵言葉」は、パソコンを無断で操作されることのないようにロックをかけられるユーティリティ。タスクトレイに常駐し、トレイアイコンのクリックで即座にロックが開始される。正しいパスワードを入力して「開錠」を実行しない限り、ほぼ完全に操作ができなくなる。Windows Vista/XP/2000などでは、【Ctrl】+【Alt】+【Delete】キーによる「Windowsのセキュリティ」画面の呼び出しは可能だが、タスクマネージャやログオフなどのボタンは使用不可能で、操作できない。
パスワードロック中は画面がブラックアウトする。マウスやキーボードを操作すると「ロックウィンドウ」が表示され、「開錠」用パスワードを入力できるようになる仕組み。通常、ロックウィンドウは、一定時間(秒数の指定可能)が経過すると自動的に消えるようになっているが、設定により常時表示にしたり、ショートカットキーで隠すようにしたりすることもできる。オプションでスクリーンセーバが登録されている場合は、ロック開始と同時にスクリーンセーバが起動する。
ロックウィンドウが表示されていない状態でもロック中であることがわかるよう、デスクトップ端にメッセージを表示させることができる。さらに、ロックウィンドウ上のメッセージテキストを点滅表示させることも可能。メッセージや「開錠」ボタンのテキストそのものも、ユーザがカスタマイズできるようになっている。
使い勝手を向上させるオプション設定としては「緊急脱出」や「会社モード」、リムーバブルメディアを使ったロック/アンロック機能などがある。「緊急脱出」オプションをONに設定しておくと、【Ctrl】/【Shift】/【Alt】の三つのキーを同時に押しながら「開錠」をクリックすることで、パスワード入力なしでロックを解除できるようになる。パスワードをとっさに思い出せないときでも「緊急脱出」でロックを解除できる一方、「会社モード」ではオプションの設定にもパスワード入力が求められるので、セキュリティをより確実にすることができる。
リムーバブルメディアによるアンロックは、ロック中のパソコンにあらかじめ登録されたメディアをセットすることで、パスワード入力なしでロックを解除できるもの。パソコンの動作中にメディアをアンロードすると、即座にロックがかかる。
そのほかにも、
- ロック時にモニタを省電力モードにしたり、パソコンをスタンバイモードにしたりできる「省電力」設定
- プレイリストに登録したMIDIやWAVなどのサウンドファイルをロック中に自動再生する機能
- 一定時間パソコンを操作しなかった場合、自動でロックがかかる機能
などがある。