チャットに加え、最大9人でキャンバスを共有して落書きできるコミュニケーションソフト。「なまびき」は、ネットワークを通じて落書きやチャットを楽しめるグラフィカルなコミュニケーションソフト。相手のパソコンのIPアドレスを指定して接続し、マウスなどでウィンドウに絵を描くと、それが互いのウィンドウ上に表示される仕組み。絵だけでなく、マウスポインタの動きまでも忠実に表示される(表示には若干のタイムラグがある)。自身のパソコンを含めて、最大9台までのパソコンを接続できる。
起動すると、落書き用のウィンドウが現れる。描画方法はシンプルで、マウスの左ボタンを押しながらドラッグするとフリーハンドで線を描画できる。右ボタンのドラッグは消しゴムツールで、ドラッグした個所が消去される。【Ctrl】キーを押しながら右ドラッグした場合は矩形エリア内を消去する。【Esc】キーを押すことで、画面全体を一括消去することも可能だ。
描画ペンの太さは8段階から選べる。太さの変更は、キーボードの【Insert】/【Delete】キーを押すか、【Ctrl】キーを押したままマウスのホイールを回せばよい。
【Shift】キーを押しながら左クリックすると、判子を押すこともできる。【Shift】+左クリックするたびに前の判子が消えて、新しい判子が押される。【Shift】キー+右クリックでは、判子を任意に消すことができる。ユーザがオリジナルの判子をデザインして、使用することも可能だ。
判子は、相手に対して評価を行う「スコア投票」機能で利用する。相手が押した判子をクリックすると、その相手に投票を行ったことになり、スコア(星マーク)が増える。
マウスを使った落書きのほか、文字によるチャットも可能だ。チャットは、「会話ウィンドウ」と呼ばれる画面で行う。ログとして、利用者の接続時刻、発言者名、発言時刻などが表示される。
オプション設定では、チャット時の表示名を指定したり、画面の更新頻度を変更したりできる。設定画面には自身のパソコンのIPアドレスも表示されるため、接続してもらいたい相手にIPアドレスを教えるときに役立つ。
そのほか、「接続状況」ウィンドウで「現在接続中のユーザを確認」したり、「特定の相手を強制的に切断」したりといったこともできる。