住所検索やルート検索も可能な電子地図ソフト。地図の立体化や白地図の作成など、Webの地図情報サイトでは行えない高度な機能を多数搭載する。「プロアトラスSV3 Select」は、世界全図から1万詳細図(10,000分の1縮尺)までをカバーする地図ソフト。「スーパーベクトル地図」と呼ばれる仕組みにより、地図の拡大・縮小や回転を行っても美しい地図表示を維持できる。地図上の文字の向きを変えずに、図だけを回転させるといったことも可能だ。
ソフトの大きな特徴のひとつが操作性のよさ。地図の切り替えを、ボタンや地図上のコンテキスト(右クリック)メニューからすばやく実行できるほか、マウスホイールで拡大・縮小を行うこともできる。表示範囲は、地図をマウスドラッグで引きずるように操作することで、自在に移動させられる。
地図の表示スタイルは「標準」「グレースケール(2種)」「ミッドナイト」「ライトモード」の5種類。道路、鉄道、都道府県・市町村名などの情報のうち、何を地図上に表示させるかは、ユーザが指定できる。すべての項目を非表示にすることで「白地図」を作成することも可能だ。地図の一部だけを拡大する「虫眼鏡」機能、別ウィンドウで異なる縮尺の地図を表示する「サブマップ」機能もある。標高データをもとに、地図を立体的に表示させることも可能で、高さを強調したり、視点の角度を変更したりできる。
場所の検索は「キーワード検索」「ツリー検索」で行える。「キーワード検索」では、ユーザの入力したキーワードから住所や郵便番号、施設を探し出し、その場所を地図に表示する。「ツリー検索」では、住所やジャンルから絞り込み検索を行って、該当地域の地図を表示する。
スタート地点とゴール地点を指定して「ルート検索」を行うことも可能。「ルート検索」では距離や移動時間のほか、ガソリン使用料、タクシー料金なども計算される。車での移動を考慮しない「鉄道ルートの検索」も可能だ。「ルート検索」「鉄道ルート検索」とも、検索結果のルートを地図上で再生し、確認できる。距離、面積、方位測定も可能だ。
地図上に図形やテキスト、画像を貼り込むこともできる。貼り込んだデータに加え、頻繁に閲覧する地域、検索した情報などは、「Myフォルダ」にまとめて保存しておける。「Myフォルダ」に登録した情報は、必要なときにいつでも地図上に呼び出せる。
そのほか、地図を切り出して携帯電話やPDA用に保存したり、GPSと連携して現在地を表示したりといったことも可能だ。
「プロアトラスSV3 Select」に含まれる地図データは、
- 50万広域図〜300万広域図
- 7万広域図(札幌から福岡まで主要都市の主要部)
- 2.5万詳細図(札幌から福岡まで主要都市の中心部)
- 1万詳細図(東京・横浜・名古屋・大阪の中心部)
で、詳細図は主要都市のみ。全国が9エリアに分割された詳細地図データを別途購入することで、より広範囲の詳細図を閲覧したり、細かな検索に対応したりできるようになる。