「flapメモ太郎」は、シンプルな操作体系で「メモ帳」のように扱えるテキストエディタ。文字の色を変更できたり、文字に装飾を付けられたりと、「メモ帳」以上の豊富な機能を持つ。内容をPDFに変換することも可能だ。

起動すると、メニューバーとツールバー、ステータスバーを備えたメイン（編集）画面が現れる。ステータスバーの右端には、カーソルの行/桁位置と現在時刻が表示される。用意された編集機能は、切り取り、コピー、貼り付け、削除、検索・置換など。検索・置換機能では、大文字と小文字を区別するかどうかを指定できる。印刷、日付と時刻の挿入、右端での折り返し表示ON/OFFなどの機能も備えている。

文字を装飾することもできる。太字/斜体/下線の指定のほか、入力した文字を好みの色に変更することが可能。（文字単位でフォントの種類/サイズを指定することはできないが）全体のフォントを変更することは可能だ。

大きな特徴が、内容をPDFに変換する「flapテキストPDF変換」機能を備えていること。「印刷」コマンドを利用してPDFを作成するのではなく、「PDFファイルとして保存」という専用コマンドが用意されている。PDF化にあたっては、文字装飾が省かれて純粋なテキストファイルとして保存される。

PDF以外で内容をファイルに保存する場合は、「flapメモ太郎」独自の形式（.MTR）で保存される。MTR形式への関連付けは、「flapメモ太郎」からボタンひとつで関連付けを行える。

「flapメモ太郎」は、文書作成に必要な機能だけが絞り込まれていて、使いこなすのが簡単という点が特徴。正規表現による検索機能やマクロ機能、タグ入力機能などは備えないが、純粋に文字を入力するには使い勝手がよい。「メモ帳」＋αの機能を備えた、誰にでもお勧めできるシンプルなテキストエディタだ。

開発中に苦労した点
なんといっても、PDFに変換する機能を付けたことです。いろいろな場所に質問したり……。PDFに変換するのは、必要なDLLがあったので、それをダウンロードして……。その作業を何回も繰り返しました（PDFの部分の開発に1週間を費やしたほどです）。

ユーザにお勧めする使い方
「メモ太郎」には、色付け機能が付いているのですが、それで楽しんでもらいたいです。例えば、星のところを黄色にしたり、大事なところを赤にしたり……。ユーザ一人ひとりに楽しい遊び方があると思います。

今後のバージョンアップ予定
これ以上機能を付けすぎても、わかりにくくなってしまいます。なので、機能の向上やデザインの変更が主になると思います。