突如として「色」が消えた町を塗り直すことが目的のファンタジーRPG。色を用いて戦闘用魔法を発動できるなど、色を題材にした独自のシステムを搭載している。「パステル」は、色魔法使い見習いの少女「パステル」が主役のRPG。パステルは優秀な魔法使い「ヴァーミリオン」に師事し、ヴァーミリオンの使い魔「モカ」と三人で暮らしていた。色魔法使いとは、その場にある「色」を利用して魔法を発動する者のこと。「パステル」の世界では、色は命と同じだけの力を持っているという。
ある日、ヴァーミリオンからモカと二人での留守番を頼まれたパステルは、町から「色」がなくなっていることに気づく。パステルは、ヴァーミリオンの留守の間にモカと二人で色を取り戻すために動き出す。
盗まれた町の色を戻す方法は非常にシンプル。まずは、町の外にうろつくモンスターを倒し、モンスターが持っている「色」を手に入れてゆく。色は全部で6色。敵によって持っている色や量が異なる。敵との戦闘は画面上で動いている敵のアイコンに接触するとスタートするシンボルエンカウント方式で、敵のアイコンの色によって持っている色を予測できる。
ゲーム前半で出現する敵は「カラーボール」と呼ばれるモンスターのみ。カラーボールは1色しか色を持っていない上、色のポイントが10しかない。ゲームが進むにつれて、複数の色を大量に持つモンスターとも対戦できるようになる。大量の色ポイントを持つモンスターは、アイコンも大きいので、ひと目でわかる。
色がある程度たまったら、パステルが持っている色を使って対象物を塗るだけだ。【Shift】キーを押して魔法の筆を出し、【←】/【→】で筆を移動させて塗りたいものを選択する。
色を塗るときに必要となる色の種類や量は、対象物によって異なる。大きな対象は多くの色を必要とするので、注意が必要。特に重要なのは「建物」と「人物」。例えば、町には道具屋や宿屋があるが、これらは色を戻さないと利用できない。町の住民たちも同様で、色を戻すことによって話しかけたり、情報を得られるようになったりする。住民によっては、仲間となって一緒に戦ってくれることもある。
敵に勝利すると、色とともにレベルアップポイント(LVP)を手に入れられる。ただし、単にLVPをためても、味方のステータスが上がるわけではない。LVPを消費してはじめて、キャラのステータスを強化できる。強化可能なステータスは、体力/魔力/攻撃力/防御力/魔力/すばやさの6種類。
町の宿屋でひとりだけ同行者を選ぶことができ、LVPを使えばこの同行者のステータスも上げられる。パステルのステータスばかりを強化していると、同行するキャラの強さが足りなくなることもあるので注意が必要だ。
戦闘中は、さまざまな色による攻撃も可能。味方の攻撃では通常攻撃のほか、色魔法も使える。魔法を使うには、あらかじめメニュー画面で魔法を「装備」しておく必要がある。ひとりのキャラが使える魔法は最大3種類まで。魔法には、敵単体にダメージを与える「赤」や、敵全体攻撃が可能な「青」、回復魔法の「緑」などさまざまな種類があり、使うには魔力とそれぞれの色が必要だ。パステルはすべての色魔法が使えるが、同行するキャラは特定の色しか使えないことが多い。